エンジニアのためのChatGPT活用法6選|エラーの原因と対策まで

世界的に話題となっているChatGPT。すでに「登録して使ってみた」というエンジニアも多いのではないでしょうか。

ChatGPTはプログラミングやシステム開発にも活用できることから、IT業界に携わるエンジニアにとって今後ますます重要なものとなることは間違いないでしょう。

本記事では、エンジニアがChatGPTを活用するための方法と注意点について詳しく紹介します。また、後半ではChatGPTでよくみられるエラーの原因と対処法もあわせて解説していますので、ぜひ参考にしてください。

※本記事は、執筆時点(2023年5月)での情報となります。今後サービス内容が変更される可能性は十分にあるため、最新情報は公式サイトにてご確認ください。

ChatGPTの概要

ChatGPTは、Open AI社が開発した「AIを使ったチャットボットサービス」です。無料版・有料版と2種類あり、導入する企業も増えています。

ChatGPTを使うにあたって難しい知識は不要かつ自然言語で会話できるため、ITの知識があるかどうかに関わらず、広く一般的に使えるのが大きな特徴です。

また、Web上で動くサービスのためデバイスへのインストールもいらず、スマートフォンでも活用できることから、すでにChatGPTを活用したスマホ向けサービスなどが次々と開発されています。

「GPT-4」についてなど、さらに詳しいChatGPTについてこちらの記事で解説しています。併せてご覧ください。

エンジニアのChatGPT活用法

ChatGPTはエンジニアの業務サポートに大いに役立ちますが、具体的にどのような活用方法があるのでしょうか?

ここでは、エンジニアのための代表的なChatGPT活用法を6つ紹介します。
以下の活用法以外でも、ChatGPTはさまざまな使い方が可能ですので、ぜひ自分なりの活用方法を見つけてみてください。

コード生成

ChatGPTを使ってコードを生成することが可能です。「Python」「JAVA」「C」「C++」「HTML」など、使いたいプログラミング言語とどのようなプログラムを作りたいのかを入力すると、指定した言語でのプログラム例を提示してくれます。

ChatGPTは長くても数十秒程度でコードを出力してくれるため、エンジニア自身でコードを記述するよりも時短になります。そのため、うまく活用すれば「コード生成はChatGPTに任せて、さらに高度な業務に注力する」ということも可能になるでしょう。

ただし、ChatGPTが不得意な(情報がない、もしくは少ない)コードがありますし、実際に問題なく動くかどうかのテストは必須です。コードの骨組みをChatGPTに任せ、細かい部分の修正は必ず自身で行うようにしましょう。

設計書の作成

ChatGPTをは設計書の作成にも活用できます。作りたいシステムや仕組みに必要な機能、UI要素の洗い出しなど、質問の仕方が適切であればかなり詳しい回答を得ることができます。

そのため、必要な機能を洗い出すための調査や議論などをしなくても、ChatGPTを使えば、設計書に必要な情報を網羅的に取得することが可能になるでしょう。

また、ChatGPTは質問者自身が思いつかない提案をしてくれることも少なくありません。つい抜けてしまうような機能や仕様をアドバイスしてくれるなど、相談相手としての役割も担ってくれます。

コードレビュー

ChatGPTは自然言語処理能力が高いため、コードの文法的なエラーや一貫性のないコーディングスタイルの検出などのコードレビューが可能です。特に、近くにすぐコードレビューを頼める上司や同僚がいないフリーランスのエンジニアにとってはChatGPTにレビュー依頼をすることをおすすめします。

やり方はとても簡単で、レビューして欲しいコードをChatGPTに貼り、「コードレビューをしてください」と入れるだけ。すぐに改善点のリストアップやコード案などを提案してくれます。また、ChatGPTはコードの内容から目的を理解するため、意図と異なる部分があれば併せて指摘してくれます。

人がレビューするよりも早く見落としもないので、ヒューマンエラーによるミス防止や工数削減につなげられるでしょう。

ただし、現段階のChatGPTは完璧なシステムではありません。間違えた回答を出力することも少なくないため、あくまで参考程度にとどめ、どこまで正確なレビューが出力されるかは検証が必要です。

プログラムのバグを探す

ChatGPTは、プログラム内のバグを探し出すこともできます。思ったような動作をしないプログラムなどがあれば、ソースを貼ってChatGPTに聞いてみましょう。

どの部分にバグがあるのかとその原因・理由、さらに修正案までを瞬時に提案してくれます。

ドキュメントの翻訳

ChatGPTは世界中で使われていることからも分かるとおり、英語やスペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語など多くの言語に対応しています。

エンジニアは英文に触れる機会も多いため英語スキルは必須ですが、わからない英文を毎回調べていては、多大な時間がかかってしまうのも事実です。

そこで、ChatGPTを翻訳に活用する方法を提案します。

ChatGPTに翻訳先の言語を指定して文章を貼り付けるだけで、スピーディに翻訳してくれます。ただし、専門性の高い文章は表現しきれなかったり、間違えて翻訳することもあるので注意しましょう。

プログラミング中の不明点を聞く

コードを書いているときなど業務中にわからないことがあるとき、ChatGPTに情報を求めることも可能です。

具体的に知りたいことを質問する方法もありますが、知りたい内容が書かれたWebサイトのURLを聞くのもよいでしょう。なぜなら、ChatGPTの精度は少しずつ高まっているものの、現時点では100%正しい答えが得られるとは限らないからです。

そのため「正しい情報が書かれたWebサイトのURL」を聞くことで、欲しい情報が記載されたWebサイトやページをまとめて取得できるようになります。自分で検索する時間を短縮できるので、その分スピーディーに業務を進めることができます。

なお、ChatGPT使用時の注意点は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

>>【ChatGPT】プログラミング活用の具体例|ポイント・注意点も解説

ChatGPTでエラーがでる原因と対処法

ChatGPTを使っていると、エラーが起こることが度々あります。
ここでは、ChatGPTでエラーがでる原因と対処法について紹介します。

ログイン時のエラー

ChatGPTに登録後、ログインできないエラーが生じることがあります。登録時に設定したメールアドレスやパスワードが正しい場合、そのほかの原因としては「サーバーの混雑」や「ネット環境の不安定」などが考えられます。

ChatGPTの利用者は日本中・世界中にたくさんいます。そのため、利用者の多い時間帯はサーバーに負担がかかり、接続時にエラーとなってしまうこともあることを念頭においておきましょう。

また、自身のネット環境が不安定な場合もログインしづらくなり、エラーになることがあります。この場合はネット環境が安定している場所に移動したり、時間をおいて再度つなぎなおしてみましょう。

ChatGPTが回答できない状態になっているエラー

「An error occurred(エラーが発生しました)」から始まるエラーが表示される場合、ChatGPTが正常に動作できない状態ということを表しています。

もし長時間ChatGPTを開きっぱなしであれば、一度ページを閉じて再度アクセスしたり、ページを再読み込みしたりすると、解消することがあります。

ポリシー違反のエラー

質問内容がChatGPTのコンテンツポリシーに違反している場合、警告文が表示されることがあります。

具体的には、差別発言や性的な内容、暴力的な内容、違法行為などが該当し、ChatGPTが不適切と判断した質問に対して自動的にエラーが表示されるシステムとなっています。

現時点ではChatGPTが公表しているポリシー違反のペナルティはありませんが、繰り返しているとアカウント停止などの処分があるかもしれません。対象となる違反ワードリストに含まれる単語には返答されませんので、適切な使い方を心がけましょう。

自動翻訳機能によるエラー

普段、Google Chromeなどのブラウザで「翻訳機能」を使っている場合、ChatGPTでアプリケーションエラーが表示されることがあります。

このエラーの場合は、ブラウザ側の自動翻訳をオフにするか、英語表記に変更することで使えるようになります。

回答が途中で止まるエラー

ChatGPTが出力している回答が途中で止まることがあります。この症状はアクセスが集中しているときに起こりやすいエラーで、「続きを教えてください」などの先を促す文章を打ち込むと再開されます。

もし続きを促しても最後まで回答が出力されない場合、もう一度質問し直してみましょう。

回答に「な」しか表示されない

ChatGPTに質問後、回答を待っていると「な」と表示されたまま止まるエラーが度々あります。これは先ほど紹介した翻訳機能が引っかかっているエラーとなります。

この場合も、ブラウザの翻訳機能をオフにすることで解消される可能性が高いです。なお、ChatGPTの操作画面が英語で表示されていても、日本語で質問した内容には日本語で回答してくれます。

希望の回答が得られない

システム的なエラーではありませんが、ChatGPTに質問しても想定しているような回答が得られないと感じている人も多いことでしょう。

この原因は、「質問の仕方」にあります。ChatGPTは所有しているデータから必要な情報を提示してくれますが、質問内容や指示が曖昧だったり、わかりづらかったりする場合、正確な答えを出力することができません。

以下のポイントを意識することで、より欲している回答を得やすくなります。

  • ルールを書く
  • 質問内容を具体的にする
  • 一文を簡潔にする
  • 背景や目的を教える
  • 何度も掘り下げて質問する

また、現時点でChatGPTは、2021年9月までのデータしか所有しておりません。そのため、例えば「今日の天気」などのリアルタイムの質問に対しては、正確な回答を得ることはできません。

その他のエラー

ChatGPTは2023年3月に通信障害が発生したことがあります。ChatGPT側の通信障害の場合、ユーザー側で対処できることは何もありません。

このようなときは、運営元であるOpenAI社の公式サイトや公式Twitterなどで最新情報をチェックしてみましょう。

ChatGPT側のエラーでない場合は、時間をおいてアクセスし直すと使えるようになることも多いです。ただし、何をしてもエラーが解消されない場合はヘルプセンターに問い合わせてみましょう。

また、ChatGPTを本格的に業務で使いたい人は、有料プランを検討してみるとよいかもしれません。有料プランの「ChatGPT Plus」に加入することで無料版よりも高性能な「GPT-4」の利用が可能になったり、アクセス集中時でも接続しやすくなったりします。

「ChatGPT Plus」のサービス内容は現在も需要にあわせて調整されていますので、興味のある人は一度チェックしてみてください。

『Bizlink』でフリーランスエンジニア案件を探そう!

ChatGPTは、これからまだまだ進化していくシステムと考えられますが、現時点でもエンジニアの業務効率アップやスキルの向上に役立つことは間違いありません。

その一方で、ChatGPTの登場により、「今の働き方で大丈夫だろうか」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。もし現在の働き方や収入に不安を感じるのであれば、フリーランスエンジニア向けの案件が探せる『Bizlink』の利用がおすすめです。

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まとめ

「ChatGPTでエンジニアは失業するのでは?」とも言われているほど、ChatGPTはIT業界に大きな影響を及ぼしています。実際にChatGPTは簡単なプログラムであれば問題なくコードを生成できる能力を持っています。

ただし、ChatGPTを使うのは人間です。プログラムを組み合わせた複雑なシステムを考えることやビジネス上の判断など、AIにはできないこともあります。そのため、市場から求められるエンジニアでいるためには、「AIにできないことができる人材」「ChatGPTが使いこなせるエンジニア」であることが重要といえるでしょう。

今後もエンジニアとして働きたいのであれば、ChatGPTを使うスキルは今から身につけておきたいものです。

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