技術の流行スピードが早いIT業界において、エンジニアは情報知識力や技術力が仕事に影響する職業でもあります。
正社員エンジニアとして働いている場合、周りとのコミュニケーションから情報は入ってくるものの、さらなるスキル向上を目指すのであればコミュニティを活用するのがおすすめです。
とはいえ、「どのエンジニアコミュニティに参加すればよいのかわからない」「コミュニティに参加するのが不安」というエンジニアも多いでしょう。なんとなく知っている人でも、実際に参加してみなければ、どのようなことをおこなっている場なのかイメージが湧きにくいものです。
そこで今回は、エンジニアにおすすめのコミュニティを紹介します。エンジニアコミュニティの種類や参加の注意点なども解説しているので、参考にしてください。
Contents
エンジニアコミュニティとは?

エンジニアコミュニティとは、おもに知識共有やエンジニア同士の交流を目的としたコミュニティです。
「共通の趣味を持つ人の集まり」とは異なり、興味関心のある技術についての開発のポイントや事例、つまづくポイントなどを共有する場で、「製品」「プログラミング言語」「ライブラリ」「フレームワーク」「地域」などにわかれています。
また、どの企業に属しているのかや、フリーランスかどうかに関わらず参加できるため、あらゆる垣根を超えたエンジニアのつながりができるのも魅力です。
エンジニアコミュニティの参加条件やジャンルなどはさまざまですが、おもに以下の4種類に分けられます。
セッション/ライトニングトーク
セッション/ライトニングトークは、オーソドックスなエンジニアコミュニティの形式です。特定の発表者や登壇者がおり、設定されたセッションテーマについてトークをおこないます。
テーマはイベントによってさまざまで、有名エンジニアや各企業から登壇者を招くケースもあります。また、ライトニングトークは通称「LT」ともいわれ、ショートプレゼンテーションのことを指します。
ライトニングトークでは、1人5分程度の短時間でスライドとマイクを使って、自己紹介から目的に沿ったテーマについての内容を発表します。
ハンズオン/ワークショップ
ハンズオン/ワークショップは、座学だけではなく実際に手を動かして体験する参加型のイベントです。イベント時にその場でチームを組んで開発していくため、しっかり学習したい人・技術を身に付けたい人におすすめです。
もくもく会
もくもく会とは、おもに勉強することを目的としたエンジニアが集まり「黙々と」作業する勉強会です。プログラミング言語やテーマごとに集まるのが一般的で、全国各地のカフェやコワーキングスペース、貸会議室などでおこなわれています。
複合型
複合型は、セッションやハンズオンなどを組み合わせて開催されます。比較的、長時間のイベントとなることが多く、土日に開催される傾向にあります。
エンジニアコミュニティに参加するメリット3つ

エンジニアコミュニティに参加するメリットはさまざまありますが、ここでは代表的なメリットを3つ紹介します。
最新情報が入手しやすい
エンジニアコミュニティに参加することで、最新情報をキャッチアップしやすくなります。人がたくさん集まるコミュニティでは、さまざまな情報が飛び交っており、書籍やインターネットでは得られないような「リアルな最新情報」が得られることもあるでしょう。
コミュニティに参加することで、社内や個人だけで学ぶよりも効率よく、濃厚な情報を入手できることもあります。また、発表されたばかりの技術に関するハンズオンなどに参加することで、新しいスキルを身につけることにも役立ちます。
エンジニア同士のつながりができる
エンジニアがコミュニティに参加すると、エンジニア同士のつながりができるのもメリットの1つです。コミュニティを活用しているエンジニアは多くありませんが、逆に言えば、参加しているエンジニアは探究心や向上心のある人であるとも言えます。
コミュニティに参加することでエンジニア同士で議論をかわしたり、自分の持っている情報が正しいかどうかの確認をしたりすることができます。
また、フリーランスエンジニアの場合、エンジニアつながりで案件を紹介してもらえるケースも少なくありません。人脈を広げるという意味でも、コミュニティを積極的に活用していくとよいでしょう。
コミュニケーション能力が向上する
1人での作業が多いとはいえ、コミュニケーションは基本のビジネススキルです。しかし、コミュニケーションを苦手に感じているエンジニアは少なくありません。コミュニティに参加してさまざまな人と関わることで、コミュニケーション能力の向上につなげられるようになります。
コミュニケーション能力が高まると周囲とのやりとりがスムーズになるだけでなく、クライアントとのやりとりでも良い印象を残せるようになります。
エンジニアコミュニティを探す方法
エンジニアコミュニティは、connpassやPeatix、Doorkeeper、TECH PLAYなどのイベント開催をまとめたWebサイトから探すことができます。各イベントページからコミュニティの公式サイトURLが確認できるので、そちらからチェックしてみましょう。
またSlideShare(プレゼン資料が公開されているコミュニティサイト)から、資料をみてTwetterでハッシュタグ検索する方法もあります。
エンジニアにおすすめのコミュニティ5選

ここからは、エンジニアにおすすめのコミュニティを紹介します。コミュニティの特徴を知って、上手に活用してみましょう。
Qiita(キータ)
Qiita(キータ)は、国内最大級のエンジニアコミュニティです。知識共有がメインのコミュニティで、実装やエラー解決の際に苦戦したポイントや対処法などを記事にしているエンジニアも多いため、調べ物をしている時にみたことがある人も多いかもしれません。
登録後に興味のある言語をフォローしておけば自動的に最新情報が取得でき、さらにストック機能を使えば後から読み返すこともできます。また、自分から記事を書くこともできるので、アウトプットの場として使いやすいです。
Qiitaの詳細はこちら
teratail(テラテイル)
teratailは、ITエンジニアのためのQ&Aサイトです。プログラミングに関して知りたい情報や解決したいエラー、疑問に思うことなどを質問すると、他のエンジニアから回答をもらうことができます。
レスポンスが早く、質問を通じて他のエンジニアと交流できるものメリット。複数人から回答がくることもあり、さまざまなやり方が学べます。会員登録は無料で、気軽に質問できるのが魅力です。
teratailの詳細はこちら
noraneers(ノラニアーズ)
たとえ人と関わるのが苦手なエンジニアでも、1人での作業に孤独を感じる人も多いでしょう。noraneersはそんな孤独なエンジニアのためのコミュニティで、基本のコミュニケーションはSlackでおこなわれています。
話題のトピックや質問、悩みなどを気軽に話せる「わいわいとした雰囲気」が特徴で、アクティブユーザー率が84%と活発。不定期でオンライン勉強会もおこなっているので、エンジニア仲間を探したい人にぴったりのコミュニティです。
noraneersの詳細はこちら
Forkwell(フォークウェル)
Forkwellは、ITエンジニアに特化した転職支援サービスが運営するコミュニティです。技術や経歴・経験などをオンライン上でポートフォリオとして作成できたり、GitHubを解析してコードを可視化したりできます。
また、Forkwellのポートフォリオは転職サイトと連動しているため、「スカウト機能」をONにしておくことで、あなたの活動に魅力を感じたクライアントからスカウトが届くこともあります。イベントは平日の夜、オンラインをメインに開催しています。
Forkwell Communityの詳細はこちら
新しいはたらきかたLab
新しいはたらきかたLabは、クラウドソーシング「ランサーズ」が提供するフリーランスのためのコミュニティです。ITエンジニア限定のコミュニティではありませんが、「フリーランスあるある」などの悩みに役立つコンテンツなどを掲載。
国内に17ヶ所ある提携コワーキングスペースにて、定期的にイベントやセミナーがおこなわれており、オンラインでの参加も可能です。ステップアップが目指せる研修員制度やチームづくりなど、さまざまな業種のフリーランスと出会えるコミュニティです。
新しい働き方Labの詳細はこちら
エンジニアコミュニティに参加する時の注意点

エンジニアコミュニティは基本的に誰でも気軽に参加できますが、いくつか気を付けなければならないポイントがあります。コミュニティに入って不快な思いをしない・させないためにも、以下のことに注意しましょう。
マナーやルールを守る
エンジニアコミュニティに参加する際は、オフラインと同じように最低限のマナーやルールを守りましょう。最低限のマナーというのは、「挨拶をする」「お礼を伝える」などの当たり前のことです。
大規模なエンジニアコミュニティでは、数千人以上の参加者がいることも少なくありません。とくにオンラインのやりとりでは相手の顔が見えないことで、伝わりにくいこともあるでしょう。
しかし、さまざまな人が集まる場だからこそ言動に気を付けて、決められたルールを守ることが大切です。
参加する目的を明確にしておく
エンジニアコミュニティに参加する時は、どのような目的で利用するのかを明確にしておきましょう。たとえば、
- 困ったときに質問したい
- 勉強会に参加したい
- 他のエンジニアと交流したい
- 異業種のフリーランスと交流したい
など、利用目的によって選ぶべきコミュニティも変わってきます。闇雲にコミュニティやイベントに参加するのではなく、あくまでも自分にあうスタイルのコミュニティを見つけることで、コミュニティ参加のメリットが活かせるようになります。
勧誘に注意する
エンジニアコミュニティのなかには、マルチ勧誘勧誘されるなどの悪質な事案も発生しているようです。多くはプログラミング初心者や転職検討中など、20代の駆け出しエンジニアが参加するコミュニティで起こっているようです。
内容は高額セミナーへの勧誘などが多いようですが、少しでも「怪しい」と感じたら、きっぱり断るようにしましょう。もし騙されてしまったら消費者センターに連絡するなど、適切に対処してください。
フリーランスエンジニアを目指すならBizlinkで案件獲得

エンジニアコミュニティを活用し、スキルアップや人脈形成に成功したら、独立してフリーランスエンジニアを目指すのもよいでしょう。エンジニアコミュニティ運営者や利用者のなかには、フリーランスとして活躍している人も多くいます。
しかし、なかには「フリーランスエンジニアになると、収入が不安定になりそう」と思っている人もいるでしょう。実際、フリーランスは自分で案件を獲得しなければ、収入を得ることはできません。
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まとめ
エンジニアコミュニティを活用しているエンジニアはまだまだ少ないものの、参加することで得られるメリットはたくさんあります。今回紹介したエンジニアコミュニティは、ごく一部です。他にも「言語別」「地域別」をはじめ、大規模から小規模までさまざまなコミュニティがあるので、自分にあうところを探してみましょう。
エンジニアは、最新情報をキャッチアップしておくことで自身の市場価値もあがります。フリーランスとして働いている人にとっては、人脈づくり・案件獲得にもつながる可能性もあるので、エンジニアコミュニティは上手に活用していきたいですね。なお、Bizlinkではフルリモート案件も含めた様々なお仕事を紹介しています。すでにフリーランスとして活躍しているエンジニア、もしくはフリーランスを目指したいエンジニアは、フリーランスエージェントのBizlinkもチェックしてみてください。
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