エンジニアが年収を上げるためにできる4つの方法、転職時の注意点も解説

エンジニアとして働くなかで、年収に対する不満を抱いている人も多いのではないでしょうか。給料の低さは転職を考える1つの要素となり、仕事へのモチベーションにも大きな影響を及ぼします。

また、「同じように働くのであれば少しでも年収をあげたい」と考えるのは自然なことで、行動を起こすことで実現可能なことでもあります。

今回は、エンジニアとして年収を上げる具体的な方法や日々意識できることを紹介します。年収アップを目指しているエンジニアは、ぜひ参考にしてみてください。

エンジニアの平均年収

最初に、全国のエンジニアの平均年収について紹介します。自分の年収と比較して、平均値よりも高いのか低いのかを把握してみましょう。

以下は、厚生労働省が発表しているデータから、2017年〜2019年(最新)のシステンエンジニアとプログラマーの平均年収をまとめた表です。

システムエンジニアの平均年収プログラマーの平均年収
2019年568万9000円425万8000円
2018年551万1900円418万3200円
2017年550万8000円416万0900円

賃金構造基本統計調査から、きまって支給する現金給与額(平均月収)×12ヶ月と年間賞与その他特別給与額(平均賞与)を合算して計算)

基本的に、IT系の技術職はほかの職種に比べて年収が高い傾向にあり、さらに上記の表からも毎年少しずつ年収が上がっていることがわかります。幅広い業界からIT技術が求められる今エンジニアは将来性が高く、仕事内容はさらに多様化されていくと予想されます。

年収アップにつながる4つの方法

ITエンジニアの年収に大きく関わると考えられるものとしては、年齢・言語・スキルなどが挙げられますが、これから紹介する「年収を上げる具体的な方法」を参考に、効果が得られそうだと感じるものを取り入れてみましょう。

社内での評価を高める

会社員エンジニアとして働いているのであれば、会社からの評価は気にしておきたいものです。企業によって評価基準は異なりますが、一般的には次の4つの項目が対象となります。

  • 技術面でのスキル
  • マネジメントスキル
  • 経験や実績
  • 業界に対する知識

キャリアアップしやすい仕組みを構築している企業であれば、経験や実績を積むことで年収を上げやすい環境が整っていると考えられるでしょう。そうでなくても、社内での評価は給料に反映されやすいため、良い評価を得ることは大切です。

また、企業によって英語などの語学スキルを評価項目に組み込むケースもあります。

年収アップにつながる資格を取る

エンジニアとして働くうえで必須の資格はありませんが、持っておくと有利になる資格はいくつかあります。資格は自身のスキルを客観的に証明してくれるものであり、資格取得の際に学習したことは実務でも必ず役立ちます。

年収アップにつながりやすいIT系の資格をいくつかご紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する試験で、国家資格に該当します。システムやソフトウェア開発に必要な基礎知識や技能を実践的なレベルで身につける試験で、「ITエンジニアの登竜門」とも言われている資格です。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験で基本が身についたエンジニアは、さらなるレベルアップを図りましょう。応用情報技術者試験は、ワンランク上のITエンジニアであることの証明となる資格で、技術だけでなく管理や経営などの幅広い知識と、それを活かせる応用力を身につけます。

ITストラテジスト試験

ITコンサルタントなどを目指すのであれば、ITストラテジスト試験の受験を検討してみるのもよいでしょう。以前よりもエンジニアのキャリアパスは多様化しており、幅広い知識を身につけて、下流工程よりも高収入である上流工程を目指すエンジニアは少なくありません。

ITストラテジスト試験では、高度IT人材として経営戦略に基づいた知識や実践能力が求められます。近年、IT技術を活用した経営戦略を取り入れる企業は多く、資格を取得することで市場価値の高い人材になることができるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する国家資格です。目的に最適な大規模かつ堅牢なネットワークを構築・運用できる知識と技術が求められます。ネットワークエンジニアやインフラ系のエンジニアでステップアップを目指したい人におすすめ。

スキルレベル4の最高難易度ですが、ネットワーク技術やネットワークサービスの動向に精通したエンジニアである証明となります。

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)

PMPは、米国のプロジェクトマネジメント協会が実施する資格試験です。プロジェクトを期限内に完成させ、ゴールへと導くための管理能力が求められます。PMPを取得するには、単にタスクを管理するのではなく統率力や経営などの幅広いスキルが必要で、IT業界以外でも活用されています。

近年ではエンジニアリングマネージャー(EM)を配置する企業も増えています。マネジメントスキルをもつエンジニアは現段階ではあまり多くなく、スキルを身につけることで希少価値が高い人材を目指せます。

エンジニアリングマネージャーについて、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

エンジニアリングマネージャーの役割とは?仕事内容や必要なスキルを解説!

転職する

今所属している会社での昇給が見込めない、もしくは先輩や上司の給料が理想の年収よりも低いのであれば、転職する方がよいかもしれません。

スキルアップすることは今の会社でも可能ですが、能力が給料に反映されないのであれば、年収を上げるのは難しいでしょう。また、IT業界でよく見られる下請け構造は、上流から離れるほど報酬が少なくなります。そのため、第二次、第三次下請け企業になると元請企業よりも給料は安く、当然年収も低くなりやすいのが現状です。

転職で今よりも年収を上げたいのであれば、比較的給料の高い大手企業や外資系企業、もしくは元請企業への転職を考えるとよいでしょう。

ただし、転職する方が給料を上げられるのか、今の会社で昇級を目指す方が良いのかは、一概に言えることではありません。年収の金額だけを見て転職すると、労働条件が悪かったり想定と異なる業務内容だったりと、トラブルの原因になる可能性があるので注意しましょう。

フリーランスとして独立する

エンジニアとして年収を上げるのであれば、個人事業主=フリーランスとして独立する方法もあります。会社に雇われている以上、自分で年収を決めることはできません。

しかし、フリーランスエンジニアになると案件の単価に合わせて年収が上下するため、ある程度自分でコントロールできるようになります。また、自分の得意スキルを活かした働き方ができるのも大きなメリットで、スキルや実績が年収に直結しやすくなります。

フリーランスへの独立は転職よりも不安を感じる人も多いと思いますが、副業可能な会社に勤めているのであれば、週2〜などの副業案件から始めて土台を作っておくのもおすすめです。

自身の市場価値を高めるために意識しておきたいこと

ここまで、エンジニアが年収を上げる具体的な方法を紹介してきました。とはいえ、資格試験や転職などは明日突然できることでもありません。年収アップや自身の市場価値を高めるために、日々意識しておくべきこともご紹介します。

スキルアップし続ける

エンジニアにはITスキルが欠かせませんが、現場でさらに活躍するためにも、スキルアップし続ける意識を持つことが大切です。日常的に本やインターネットで最新情報をチェックし、市場動向を把握しましょう。

毎日働いていると目の前のことだけを考えてしまいがちですが、IT業界の動向チェックや自分自身の市場価値を俯瞰することも忘れないようにしましょう。

コミュニケーションスキルを身につける

エンジニアとして年収を上げたいのであれば上流工程に行く必要がありますが、上流に行けば行くほどクライアントとのコミュニケーションが欠かせません。また、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションはもちろん、フリーランスになると業務以外に営業する必要もあります。

コミュニケーションスキルには、自分が伝えたいことを伝えるだけでなく、相手が何を求めているのかを把握して、相手が求める本質を引き出すための傾聴力も含まれます。

単価の高い言語を習得する

現在使われているプログラミング言語はたくさんありますが、扱える言語によって年収に影響を及ぼすこともあります。一般的に扱えるエンジニアが少ない言語は単価が上がる傾向にあるので、将来性があり、なおかつエンジニア不足の言語の習得を検討するのもよいでしょう。

フリーランスエンジニアにおける、開発言語と職種の平均単価をこちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。

エンジニア転職で年収アップ!注意すべきことは?

今の会社で給料を上げるのが難しい場合、「転職しよう」と考えるエンジニアも多いと思います。確かに転職によって年収が上がる可能性もありますが、気をつけなければならないこともあります。

転職によって年収を上げたいと考えるのであれば、以下の2つに注意しましょう。

年収が上がるに伴い責任も増える

基本的に、年収が高くなるほど責任も重くなります。システムエンジニアやマネージャー、リーダーがプログラマーよりも年収が高い理由は、それだけ多くの業務や人をまとめているからであり、その分、精神的なプレッシャーも大きくなります。

「やってみたい」と思う職種が今よりも年収が良い場合、チャレンジする価値はありますが、求められる成果を出せる実力がなければ、転職することで自分自身を追い詰めることになるかもしれません。

残業代で給料が増えているかどうかを確認する

求人欄に記載されている月給や年収が今よりも高くても、残業代も込みで計算されている場合、思っているよりも労働時間が長くなることがあります。

基本給とは別に残業代の記載がある場合、総額だけで判断すると「フタをあけてみたら、基本給も残業代も思ったより高くなかった」ということになりかねません。エンジニアは業務の負担を感じやすい職種でもあるので、しっかり対価を受け取るためにも、基本給が高い企業を探しましょう。

フリーランスエンジニアになって年収を上げるなら「Bizlink」

会社からの給料に捉われずに年収を上げるのであれば、フリーランスエンジニアを目指してみるのもおすすめです。会社での昇給は年数がかかるケースが多く、転職しても思うように年収アップできないエンジニアも少なくありません。

フリーランスエージェントの「Bizlink」のように、月収100万円を超える高単価案件が獲得できれば、年収1,000万円も夢ではありません。もちろん高単価案件を獲得するには高いスキルが求められますが、現状のスキルや希望条件をコンサルタントに相談しながら案件を探すことができます。

また、将来のキャリアにつながる案件探しができるので、今すぐ年収が上がらなくても、徐々にステップアップしていくことが可能です。コンサルタントとの面談により自分に合う案件の紹介が受けられるので、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ

エンジニアが年収を上げる方法はさまざまありますが、人によって希望の年収に到達するスピードは異なります。スキルや実績がなければ、まずはそこから積み上げる必要がありますし、さらに上を目指すのであれば、マネジメントなどの知識や技能を身につけなければならないこともあるでしょう。

将来的にフリーランスとして独立したいのであれば、エージェントに登録するのがおすすめです。エージェントでは、個人では獲得できない大手企業のプロジェクトや高単価案件の紹介が受けられることもあります。

エンジニアとして年収アップを目指すのであれば、現在の立ち位置からどの方向へ進みたいのかを、しっかりと考えて調査したうえで判断しましょう。

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