フリーランスエンジニアとして働くうちに、「案件を掛け持ちしたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
実際、複数の案件を掛け持ちしているフリーランスエンジニアも多くいます。しかし、案件を掛け持ちすることでさまざまなメリットが得られる反面、注意しなければならないことも出てきます。
そこで本記事では、フリーランスエンジニアが掛け持ちする方法と注意点について解説します。また、掛け持ちの成功率をあげるポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Contents
フリーランスエンジニアが掛け持ちする不安

フリーランスエンジニアが収入を伸ばすためには、単価の高い案件を請けるか案件数を増やすしか方法はありません。
しかし、なかには「高単価の案件を請けるほど、高度なスキルを持っていない」という人も多いでしょう。
フリーランスエンジニアは個人で仕事を請け負うため、その責任はすべて自分にあります。そのため、軽い気持ちで案件に応募するのは気が引けるのは当然です。
もし単価の高い案件を請けることに不安がある人は、まず案件数を増やしてみると良いのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアのなかには、常に複数の案件を掛け持ちしている人も少なくありません。フリーランスは自由な働き方ができる分、仕事量のコントロールもしやすいのです。
これまでの働き方を変えるのは不安を感じると思いますが、掛け持ちすることで新しい世界が開け、フリーランスエンジニアとしての成長を加速させることにつながるでしょう。
フリーランスエンジニアが掛け持ちするメリット

フリーランスエンジニアが掛け持ちするメリットはさまざまありますが、代表的な4つのメリットを紹介します。ひとつずつ詳しく紹介していきます。
収入が増やせる
まず、案件数が増えることで単純に収入が増えます。さらに、複数の案件を持っていると単価交渉の際、有利な立場に立てるケースもあります。
また、1つの案件が終わっても、収入がゼロになる心配もいりません。フリーランスになると収入面で守られるものがなくなるため、複数の案件を常に持っておくことは精神的な安心にもつながります。
スキルの向上になる
複数の案件を掛け持ちすることで、スキルの向上が図れます。たとえ似たような案件内容だったとしても、細かな技術や開発体制はクライアントごとに異なります。
多くの案件に触れてクライアントと関わることで、プログラミング言語以外のスキルセットの向上にもなります。
それぞれのクライアントの良い部分を取り入れたり、これまで未知だった部分に触れることで、成長スピードを早めることができるでしょう。その結果、フリーランスとしての市場価値をあげることにもつながります。
リスク分散になる
フリーランスエンジニアとしてプロジェクトに関わっていると、途中で打ち切られたり、予定通りに進まないことがあります。
当初の契約より早く打ち切りになった場合、翌月からの収入が入ってこなくなるため、急いで次を探さなければなりません。
しかし、案件を掛け持ちしていることで1つのプロジェクトが打ち切りになっても、慌てずに次を探せるようになります。
フリーランスは会社員のように安定しているわけではないため、常に案件がなくなるリスクがあります。複数の案件を掛け持ちしてリスクを分散しておけば、突然の契約打ち切りにも対応できるようになります。
気分転換になる
複数の案件を掛け持ちして気分転換ができれば、作業の効率もアップします。人は同じ作業を繰り返していると飽きてくるものです。
1つの案件だけに取り組むよりも違う業務をおこない頭を切り替えることで、脳がリフレッシュできるようになります。
もちろん、2つのことが同時にできないという人もいるでしょう。しかし、いくつかの案件を掛け持ちすることで作業の飽きを軽減できて、モチベーション低下を防ぐことにもつながります。
フリーランスエンジニアが掛け持ちするときの注意点

案件の掛け持ちはメリットがたくさんありますが、注意すべきこともあります。ここでは、掛け持ちするときの注意点について4つ紹介します。
休みが取りにくくなる
複数の案件を掛け持ちすることで、仕事量が格段に増えます。そのため、意識して休みを取らなければ、働き詰めになりかねません。
もともとフリーランスという働き方をしていると、定休日があるわけではないため「気付くとオーバーワークになっていた・・」という人も多いでしょう。
また、クライアントの都合に合わせなければならないケースもあり、休みが取りにくくなります。
スケジュール管理に気をつける
案件を掛け持ちすると、計画的・効率的に仕事を進めていくことは非常に重要です。
1つの案件であれば少々無理をして仕上げることができたとしても、複数の案件になると同じようにはいきません。
まずは各案件のタスクを洗い出し、工数を事前に見積もってスケジュールを考える必要があります。
このスケジュール管理がしっかりできていない場合、最終的に納期ギリギリに焦って完成させることになりかねません。
品質を落とさない
フリーランスは働いた時間ではなく、成果物の品質によって評価されます。
そのため、クライアントが求める期待値以上のクオリティに仕上げてこそ、市場から求められる人材になれると言っても過言ではありません。
案件を掛け持ちして業務を圧迫しすぎると、「とりあえず完成させる」などの低品質な仕上がりになってしまう可能性もあります。
案件数が増えて忙しくなったとしても、時間配分に気をつけて、1つ1つの仕事の品質を落とさないように気をつけましょう。
体調管理を万全にする
働きすぎて体調を崩しては元も子もありません。とくにフリーランスは会社員のように手当や保障があるわけではないので、体調を崩して業務ができなければ、収入が得られなくなります。
ITエンジニアの仕事は一日中パソコンに向かうことも多く、運動不足になりがちです。また、フリーランスになると昼夜逆転する人も多く、心身ともに体調を崩しやすいやすいのも事実です。
体調管理のためにも規則正しい生活を心がけ、定期的に運動を取り入れましょう。
フリーランスエンジニアが掛け持ちの成功率をあげるポイント

フリーランスエンジニアが、案件を掛け持ちするためにはさまざまな要素が求められます。ここでは、案件を掛け持ちするためのポイントについて紹介していきます。
スキルを磨く
さまざまな案件に対応するためには、まずスキルを磨くことがポイントとなります。スキルが低いと請けられる業務が狭まり、案件探しも難航しやすくなります。
ルが高いことで幅広い案件に対応できるだけでなく、高品質な成果物を納品できるようになるため、クライアントからの信頼も得やすくなります。
また、フリーランスエンジニアにとってのスキルとは、技術面だけではありません。コミュニケーション能力やスケジュール管理など、ビジネスマンとしての能力も求められます。
これらのスキルセットを向上させるためにも、実務を積みながら勉強会やセミナーに参加するのもよいでしょう。
クライアントと信頼関係を築く
フリーランスエンジニアとして案件を掛け持ちするなら、クライアントとの信頼関係は重要な要素のひとつです。
というのも、新規で案件を獲得するよりも、同じクライアントから案件を紹介してもらうほうがお互いにとってメリットが多くなるからです。
そもそも掛け持ちするしないに関わらず、クライアントから信頼されるかどうかは、フリーランスとして非常に重要な意味を持ちます。
しかし掛け持ちとなると、優良なクライアントといかに長く契約できるかも重要なポイントです。
「受注した仕事には全力で向かう」「素早いレスポンスを心がける」など、細かな部分から信頼を築いていきましょう。
案件の選び方に気をつける
案件を掛け持ちしたいフリーランスエンジニアの多くは、「今よりも収入を増やしたいから」ではないでしょうか。
しかし、「とりあえず仕事があれば何でも良い」という探し方では、ハードなわりに収入が増えないという最悪の事態を招きかねません。
そうならないためにも、そお互いによい作用を生み出し、効率よく収入アップできるような案件を選ぶのが成功への近道となります。
フリーランスエンジニアが案件を掛け持ちする方法

ここからは、実際に案件を掛け持ちする方法を紹介していきます。といっても、通常の案件を探す方法と何ら変わりはありません。
それぞれの特長を踏まえて、自分にあう探し方を見つけてみてください。
クラウドソーシングで案件を探す
フリーランスエンジニアが仕事を探すうえで、まず登録しておきたいのがクラウドソーシングです。
日本最大手の「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった有名なクラウドソーシングには、ITエンジニアに向けた案件募集が豊富に揃っています。
クラウドソーシングを利用することで、契約や支払いに関して心配がいらないなどのメリットはありつつも手数料がかかるため、手取りは少なくなります。
知り合いに案件を紹介してもらう
以前の職場や取引先の人、もしくはSNSなどで知り合った人に案件を紹介してもらい、掛け持ちする方法もあります。
知り合いからの紹介による案件は直接契約が結べるケースも多く、手数料が発生しない分、収入を伸ばしやすいというメリットがあります。
ただし、稼動前にしっかり契約書を結んでおかないと、支払いや何かの問題が起きたときに揉める可能性があるので注意が必要です。
エージェントに登録して案件を獲得する
フリーランスエンジニアが案件を掛け持ちするなら、エージェントにも登録しておきましょう。
一般的なエージェントでは、登録後に専任のアドバイザーがつき、フリーランスの要望に合わせた案件を探して提案してくれます。
また、契約の交渉や面談設置まであらゆるサポートをしてくれるので、営業が苦手な人にもおすすめです。
多くのエージェントでは登録自体は無料で、契約の際に手数料が発生するケースが多いです。
手数料がかかるとはいえ案件探しのプロに任せられるので、効率よく収入アップが目指せるでしょう。
フリーランスエンジニアがエージェントに登録するメリット

ここからは、フリーランスエンジニアがエージェントに登録するメリットを4つ紹介します。
豊富な案件から選べる
一般的なフリーランス向けのエージェントは、多くの企業にアプローチしてフリーランス求人を開拓しています。
とくにエンジニアに特化しているエージェントの場合、言語ごとの案件が豊富で、スキルや希望条件にマッチした案件が獲得できるようになります。
個人で案件を探す場合は数が限られてしまいますが、多くの求人を扱っているエージェントなら、より希望に沿った案件に出会うことができるのです。
また、フリーランスとしての今後の方向性も考慮しながら案件を探し、紹介を受けられるのもメリットのひとつです。
高単価の案件が探しやすい
エージェントを利用するメリットの2つ目は、高単価の案件が探しやすくなることです。基本的にエージェントで扱っている案件は、クラウドソーシングの単価よりも高いことが多いです。
エージェントを利用すると手数料が徴収されるというデメリットはありますが、個人では探せないような大手企業の案件を探すこともできます。
近年、多くの企業でITエンジニアが不足しているといわれており、エージェントには高い報酬を払ってでも人手不足を解消したいと考える企業が求人を出しています。
万が一、希望の単価に届かない場合はエージェントが単価交渉をおこなってくれるため、交渉が苦手な人でも報酬アップに期待できます。
案件が途切れるリスクを減らせる
フリーランスとして働く以上、仕事がなくなるリスクは常にあります。そのため、生活が不安定になりやすく、将来を不安に感じることもあるでしょう。
常に複数の案件が掛け持ちできれば収入面では安心ですが、必ずしもその状態が保てるとは限りません。
しかし、エージェントに登録しておくと「1つの案件が終わる時期を考慮して次の案件に備える」ということができるので、案件が途切れて収入がなくなるといったリスクを減らすことができます。
福利厚生が使えるエージェントもある
フリーランスエンジニアとして働いていると、基本的には福利厚生が受けられません。
税金や保険などは全額自分で支払わなければなりませんし、各種手当や補助などを受けることもできないため、負担に感じる人も多いでしょう。
そこで利用したいのが、福利厚生などのサポートが受けられるエージェントです。
サポート内容はエージェントによって異なりますが、健康診断や確定申告サポート、各種優待利用などが挙げられます。
実務と関係がない、事務的な作業もすべて1人でこなさなければならないフリーランスだからこそ、福利厚生の手厚いエージェントの利用がおすすめです。
まとめ

今回は、フリーランスエンジニアが案件を掛け持ちする方法や注意点について紹介してきました。
案件を掛け持ちするには、さまざまな能力が必要ですが、何よりも「絶対にやり遂げる」という自信を持つことが大切です。
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