「フリーランスエンジニアの仕事内容が知りたい」「フリーランスエンジニアは具体的に何をするの?」という疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
自由度の高いフリーランスエンジニアですが、理想だけを追い求めて独立すると、あとで後悔につながることもあり注意が必要です。
そこで今回は、フリーランスエンジニアの職種と仕事内容にくわえて、メリット・デメリットなどを紹介します。案件の探し方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Contents
フリーランスエンジニアとは?

フリーランスエンジニアとは、企業に雇用されることなく個人で仕事を獲得して業務をこなし、報酬を受け取るITエンジニアのことです。
ひと口にフリーランスエンジニアといっても幅は広く、組み込み系エンジニアやシステムエンジニア、プログラマー、Webエンジニア、アプリ開発エンジニアなど、さまざまな職種があります。
職種によって必要な言語やスキル、知識が異なるため、あらかじめどのような仕事をメインでおこなっていきたいかを決めておくことが大切です。
また、近年さまざまな業界でITが取り入れられているにも関わらず、システムを扱える人材は全体的に不足傾向にあります。
以下は、ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社が2021年に発表した、デジタル人材に関する調査結果です。
こちらの調査によると、69%の企業がデジタル人材(ITエンジニア)が不足しているとの結果になったとのこと。
ITエンジニア不足はこれからも続くと予想されており、これからスキルを取得する人にも、フリーランスエンジニアとして活躍するチャンスは大いにあると考えられます。
フリーランスエンジニアの働き方2つ
フリーランスエンジニアの働き方は、大きく常駐型と在宅型の2つに分けられます。これまでは常駐型の案件が多い傾向にありましたが、テレワークの浸透により在宅型に移行する案件も増えています。
ここでは、常駐型と在宅型についてそれぞれ詳しく解説します。
【常駐型】
常駐型は、クライアントに指定された場所に出勤して業務をおこないます。案件によって出勤日数は異なりますが、「決められた場所に出向いて仕事をする」という意味では在宅型よりも自由度が低くなります。
一般的に、常駐型は現場での業務を必要とする案件が多く、プロジェクトマネージャーやシステムエンジニア、運用監視などの職種があります。
なかには常駐型から在宅型へ途中で切り替わる案件もありますが、この場合はいかにクライアントからの信頼を得られるかが重要となります。
【在宅型】
「フリーランス」と聞いて、多くの人がイメージする働き方ができるのが在宅型です。在宅型の案件には、業務をおこなう時間や場所の指定はありません。
納期までに成果物を納品できれば問題なく、コワーキングスペースやカフェなど、自分の好きな場所で働くことが可能です。
一般的に常駐型よりも報酬が低いといわれていますが、案件によっては単価の高いものもあるため一概にはいえません。
また、クライアントやプロジェクトメンバーと顔を合わせる機会が少ないため、人間関係の構築は難しい傾向にあります。
フリーランスエンジニアの職種と仕事内容

ここからは、フリーランスエンジニアの代表的な職種と仕事内容について解説します。それぞれ求められるスキルや必要な技術が異なるため、興味のある分野をみつけてみましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアはシステムの要件定義や設計、完成後の動作確認がおもな仕事です。
システムを設計するためのプログラミングの知識はもちろん、クライアントの求めるシステムを正確にヒアリングするコミュニケーション能力や、プロジェクトを統括するマネジメント能力などが求められます。
案件の規模にもよりますが、具体的なシステムの取り決めをする詳細設定以降はプログラマーがおこなうため、システムエンジニアがプログラミングをおこなうケースは少ない傾向にあります。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様書をもとにプログラミング作業をおこないます。
使用するプログラミング言語は、Java・JavaScript・PHP・Rubyなどさまざまで、ジャンルによって必要な言語が異なるため、携わりたい案件から逆算して習得するとよいでしょう。
プログラマーとしてのキャリアを積めば、システムエンジニアやプロジェクトリーダーへのキャリアアップも可能です。
Webエンジニア
プログラミング言語を使ってWebサイトやECサイト、Webアプリケーションなどの開発全般をおこなうのがWebエンジニアです。
Webエンジニアの仕事内容はおもに「企画・要件定義」「開発・コーディング」「運用・保守」に分かれます。
さらに、ユーザーの目に触れる「フロントエンド」とユーザーの目に触れない機能的な部分の「バックエンド」の2つに分けられ、両方扱えると幅広く案件に対応できるようになります。
Webエンジニアは開発環境を整えやすく、個人で完結させられる作業が多いため、ほかの職種に比べて在宅案件が豊富な傾向にあります。
インフラ系エンジニア
インフラ系エンジニアとは、ネットワークとサーバーのやりとりの基盤となる部分を担当するエンジニアです。
インフラ系エンジニアはさらに「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」の2つに分けられ、それぞれ異なる役割を担います。
【サーバーエンジニアの役割】・・サーバーの機器選定や立ち上げをおこなったり、システムに最適なサーバー構成を用意する。
【ネットワークエンジニアの役割】・・ネットワーク全体の設計と環境構築をおこなう。アクセス制御や認証、セキュリティ面の検討もおこなう。
システムを構築する開発系エンジニアとは異なり、インフラ系エンジニアはプログラミング言語が動作する環境を用意するのが仕事です。
Webデザイナー
クリエイティブ系ではありますが、Webデザイナーも人気の高い職種の1つです。
Webサイトの設計からデザインまで幅広い業務があり、デザインだけにこだわるのではなく、ユーザーにとって使いやすいかどうかの視点も求められます。
Photoshop、Illustratorなどのデザインソフトをはじめ、HTMLやCSS、マークアップ言語、プログラミング言語など多様な知識とスキルが必要です。
ITコンサルタント
経営課題を抱いている企業に対して、ITを活用して解決策を提案・アドバイスするのがITコンサルタントの役割です。
問題の原因分析、解説策の提案、システム導入支援まで一貫したサービスの提供をおこない、利益増を目指すことが目的となります。
よくシステムエンジニアと混同されますが、システムエンジニアはシステム開発に直接関わる一方、ITコンサルタントは経営面での課題開発に携わるため、業務対象や立場が異なります。
フリーランスエンジニアのメリット

フリーランスエンジニアになるメリットとして考えられるものを、以下にまとめました。
- 働く時間や場所に制限がない(在宅型の場合)
- 得意な仕事が選べる
- 頑張り次第で収入が伸ばせる
- 人間関係を気にしなくてよい
- 家庭の事情とのバランスが取りやすい
もっとも大きなメリットは、働く時間や場所に制限がなく自由度が高いことといえるでしょう。また、得意ジャンルの仕事を選ぶことができるため、無理に苦手なことをする必要がありません。
また、一般的に会社員エンジニアよりフリーランスエンジニアの方が収入は高いと言われており、高単価の案件を狙えば収入を伸ばすことも可能です。
フリーランスエンジニアのデメリット
逆にフリーランスエンジニアにはデメリットもあります。メリットだけをみてフリーランスになると、独立後に後悔するかもしれません。
以下のようなデメリットもしっかり理解して、フリーランスエンジニアになるかどうかを考えましょう。
- 自分で仕事を探さなければならない
- 収入が不安定
- 福利厚生がない
- 社会的な信用を得づらい
- 確定申告などの事務作業もおこなう必要がある
フリーランスエンジニアは、自分で仕事をとってこなければ収入を得ることができません。継続案件が獲得できれば収入は安定しますが、そうでなければ案件探しの連続となり、精神的にもたなくなる人もいるようです。
また、フリーランスになると福利厚生がないため、国民健康保険や国民年金が全額負担になります。会社員の頃よりも負担金額が大きくなるため、報酬額に対して手取りが少なく感じる可能性があります。
フリーランスエンジニアが向いている人・向いていない人
フリーランスエンジニアは誰でも目指せるものの、うまくいくかどうかは向き不向きによるところも大きいです。
フリーランスエンジニアが向いている人と向いていない人は、それぞれ以下のようになります。
向いている人 | 向いていない人 |
・自ら行動できる人 ・スケジュール管理ができる人 ・仕事とプライベートを切り替えられる人 ・お金の管理ができる人 ・変化を楽しめる人 | ・保守的な人 ・意見を言うのが苦手な人 ・安定を求める人 ・自己管理能力が低い人 ・責任を負いたくない人 |
自主的に行動することが好きな人にとって、自由に案件探しができるフリーランスエンジニアは働きやすいと考えられます。
また、納期までに業務を完了させるスケジュール管理能力や、仕事とプライベートの切り替えをスムーズにできる自己管理能力などがあれば、フリーランスエンジニア向きの人材といえるでしょう。
独学でもフリーランスエンジニアになれる?

独学でプログラミングを勉強している人のなかには、「このまま勉強したら、フリーランスエンジニアになれるかも」と思う人もいるかもしれません。
しかし、実際のところは独学でフリーランスエンジニアになるハードルは高いのが現状です。多くの場合、クライアントは「実績」や「即戦力」を求めてフリーランスエンジニアを募集します。
独学で勉強したスキルのみの場合、実績がなく即戦力にも不安が残ります。未経験のITエンジニアは、まず就職して2〜3年程度の経験を積みましょう。
企業に就職することでITエンジニアに必要なスキルが身につき、実際の現場の流れも把握できます。3年ほど企業に所属しつつ、副業からスタートしてみるのもよいでしょう。
副業として始めると働きながら土台が整えられるため、スムーズに独立できるようになります。
フリーランスエンジニアの仕事の探し方3つ

フリーランスエンジニアの仕事探しには、以下の3つの方法があります。
- クラウドソーシングに登録する
- 知り合いから紹介してもらう
- エージェントを利用する
以下で、それぞれ詳しく解説します。
クラウドソーシングで応募する
クラウドソーシングで募集されている案件に応募して案件を獲得する方法です。クラウドソーシングにはフルリモートや初心者向けの案件も多く、副業から始めたい人なら便利に利用できます。
ただし高単価の案件は少ない傾向にあり、なおかつ報酬から手数料が引かれるため、収入面ではあまり期待できないかもしれません。
前職のつながりや知り合いから紹介してもらう
前職の同僚や知り合いから案件を紹介してもらう方法です。エンジニア同士の横のつながりがあれば、積極的に声をかけてみるのもよいでしょう。
クライアント側としても、まったく知らない人に発注するよりも安心して仕事を任せられるというメリットがあります。
前職でのつながりがなければ、セミナーや勉強会、SNSなどを利用して知り合いを増やすと人脈が広がります。
エージェントを利用する
フリーランスエンジニアとして独立するのが不安な人は、エージェントに登録して案件の紹介を受けるのがおすすめです。
エージェントとは、ITエンジニアを探しているクライアント企業とフリーランサーをつなぐマッチングサービスです。
希望の条件をあらかじめ伝えておけるので、「低単価で疲弊する」「条件が悪い」といった悩みを抱えにくくなります。
フリーランスエンジニアに特化したエージェントはさまざまありますが、なかでもおすすめなのがBizlinkです。
Bizlinkには高単価案件が多く、さらにプログラマー、Webデザイナー、コンサルタント、マーケターなど多岐に渡る仕事内容を扱っています。
登録は無料で、こちらから登録後すぐに案件をお探しいただけます。フリーランスエンジニアのリアルな仕事内容をチェックしたい人は、ぜひ登録してみてください。
まとめ

フリーランスエンジニアの仕事内容は職種によってさまざまです。また、求められるスキルも異なるため、まずは職種と必要なスキルをセットで覚えておきましょう。
収入が不安定なフリーランスエンジニアではありますが、自由度が高く、案件の選び方次第で会社員エンジニアよりも稼ぐことが可能です。
未経験からフリーランスエンジニアを目指すのであれば、企業で実績を積みつつ、エージェントを活用して着実に案件を獲得していきましょう。
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