近年人気の高い「フリーランスエンジニア」という働き方。自由度が高く実力次第で収入アップも期待できるため、目指す人も多いと思います。
フリーランスエンジニアを目指すうえで大切なことはいくつかありますが、「どのプログラミング言語を選択するのか」は業務内容や収入だけでなく、将来性にも関わる重要な要素となります。
本記事では、2023年最新版フリーランスエンジニアを目指すのにおすすめの言語と、選び方について紹介します。
Contents
フリーランスエンジニアを目指すのにおすすめのプログラミング言語10選

フリーランスエンジニアを目指す際、「この言語なら間違いなくおすすめ!」というものはありません。というのも、どの言語で何ができるかはそれぞれ異なり、目指したいエンジニアによって選択すべき言語が違うからです。
また、言語によって案件の単価が上下するため収入も異なりますし、将来性のある言語もあればそうでないものもあります。そのため、まずは言語の特徴を把握することが大切です。
ここでは、プログラミング言語の人気度を測定している「TIOBE Index」が2023年5月に発表したデータから、上位かつおすすめの言語を紹介します。(参考サイト:TIOBE Index for May 2023)
なお、言語別・職種別の単価相場については、こちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
国内・海外で需要の高い『Python』
WebサービスやWebアプリの開発から人工知能や機械学習まで幅広い分野で活用されるPythonは、「今後習得したい言語」に挙がることが多いプログラミング言語です。
ほかのプログラミング言語に比べてシンプルで、標準ライブラリやフレームワークが豊富なためなため、初心者でも比較的学びやすいといわれています。
YoutubeやAmazon、Instaguram、Pinterestのほか、最近話題の「ChatGPT」もPythonで開発されたAIツールの1つ。今最も注目される言語ゆえに案件数が多く、将来性も高い言語です。
Web系エンジニアやAIエンジニアのほか、ビッグデータを分析・活用するビッグデータエンジニアやデータサイエンティストなども目指せます。
幅広く応用できる『C言語』
組み込みシステムや業務系のシステム開発で需要の高いC言語。汎用性が高くシステム開発の基礎ともいえるプログラミング言語です。
C言語はコンパイル型(コードからコンピューターが直接実行できる言語)と呼ばれる言語のため、処理速度が高速という大きな特徴があり、ロボットやOSの開発にも使われます。
汎用性が高く開発対象となるものも多い一方で、覚えなければならないことも多くあります。そのため習得の難易度は高めといわれており、具体的な理由にはコードが長くバグの解析が難しいなどが挙げられます。
ただし、C言語は今後も一定の需要が見込まれるため将来性は高いといえるでしょう。組み込みや制御系のエンジニアからソフトウェア開発、ゲーム開発エンジニアなどが目指せます。
プラットフォームを問わない『Java』
汎用性が高いJavaは、Java仮想マシンという「仮想環境」をコンピューター内に作り出すため、実行環境の自由度が高く動作するプラットフォームを問わないのが最大の特徴です。
JavaはWebサービス・アプリの開発、ソフトウェア開発、IoT開発など幅広い分野で使われており、セキュリティ性の高さから組み込みシステムや基幹システムの開発にも活用されています。
Javaは古くから使われているプログラミング言語ですが、今でも人気が高く、フリーランス向けの案件も豊富です。高性能なプログラミング言語のため学習ハードルは高めですが、案件数が多く、大規模なシステム開発にも参画できるようになります。
C言語と互換性のある『C++』
C++はC言語の機能を拡張させたプログラミング言語で、より効率的にプログラミングできるのが特徴。C++とC言語は互換性があり、C言語で作ったプログラムをC++に移行するなど、あわせて使われることもあります。
また、C言語から派生した言語ということから、C言語を習得したのちにC++を学ぶと理解がスムーズです。C++を使って開発された有名なWebサービスには「Google Chrome」があり、処理速度が早くプラグインによる機能拡張もおこなわれています。
Webサービス以外にも組み込みシステムなどのハードウェア、AI技術やIoT技術、ゲーム開発など幅広いエンジニアが目指せます。
大規模なシステム開発に携われる『C#』

C#はJavaに似た構文で、C++よりも扱いやすいプログラミング言語です。「C」という言葉がついていますが、C言語との互換性はなく、全く異なる言語となっています。
C#はMicrosoft社によって開発された言語のため、Windowsと相性がよく、業務用のプログラムやアプリケーション開発などに活用されています。また、Windowsだけでなく、Mac OSやiPhone、Android向けのアプリ開発も可能で、Webサービス、サーバーアプリケーション、データベースアプリケーションなど幅広い分野で使われています。
Javaと構文が似ていることから、双方のスキルを身につけることで応用がきく点もメリットといえるでしょう。C#を使うプロジェクトは比較的大規模になるため常駐案件が多めですが、フルリモートを多く扱うエージェントを使うと在宅業務も可能になります。
動的表現に使われる『JavaScript』
Java Scriptは、Web上でアニメーションなどの「動作する」システムを作るためのプログラミング言語です。ブラウザ上で動的な表現を可能にする言語はほかにもありますが、Java Scriptが現在の主流といえるでしょう。
Java ScriptはWebコンテンツ作成として活用されるため、HTMLやCSSと組み合わせて使われるのが一般的。基本的にはアニメーションやカルーセル、スクロール、クリックなど、ユーザーのアクションにあわせて動くコンテンツなどをプログラミングします。
ユーザーの目に直接触れる部分に携わるため、デザインやUI/UXなどの知識や理解も必要です。Webサービスのフロントエンド開発やスマホアプリ開発、ゲーム開発などの案件があります。
人気が高く初心者でも学びやすい『PHP』
PHPは、HTMLに組み込むことで動的なWebページが作成できるプログラミング言語です。先ほど紹介したJavaScriptはクライアント側で実行されるのに対し、PHPはサーバー側で処理が実行されます。
PHPでできることは、お問い合わせフォームやショッピングカート、予約システムの実装、さらにECサイトやSNSの制作なども可能です。世界中で圧倒的なシェアを誇るCMSの「Wordpress」も、PHPを使って作られたWebサービスです。
PHPは構文がシンプルで制約が少ないため、ほかの言語に比べて初心者でも習得しやすいといえます。Webサイト・Webアプリ開発以外にも、これまでPHPを用いて開発されたサービスが多いことや、Wordpressの利用者が多いことから保守・運用などの需要も高く、将来性は十分あると考えられます。
データサイエンティストへの道もある『SQL』
SQLはほかのプログラミング言語のようにWebサービスやWebアプリケーションの開発に使う言語ではなく、データベースの操作、構造の定義、検索、追加、更新をおこなうための言語です。
たとえば、Excelとの連携によりデータ分析に活用できたり、顧客のデータベースから個人情報や購買履歴を抽出したりと、さまざまな用途に使えます。SQLはWebアプリなどの開発にも活用されますが、その際にはほかのプログラミング言語とあわせて使うのが一般的です。
また、近年ではビッグデータを活用したマーケティングも増え、収集したデータを分析・仮説を立てて検証する「データサイエンティスト」へのキャリアアップを目指すことも可能です。SQLは古くからある言語ですが、今後も需要は尽きないと考えられます。
高収入が目指せる『Go』
Googleが開発したGoは、今後ますます活躍の場が広がると期待されているプログラミング言語です。コードの記述がシンプルで処理が早く、並列処理できる点も大きな特徴。
使い勝手のよいGoは、Webサーバーの構築やアプリ開発、ドローン・IoT開発、CLI開発など、小規模から大規模までさまざまなシステム開発に用いられます。またコードの記述がシンプルなことから、習得しやすい言語といえます。
比較的新しい言語のため扱えるエンジニアはまだまだ少なく、経験を積むことで希少価値の高い人材になれるでしょう。また、扱える人材が少ないことから案件の単価も高い傾向にあり、高収入を目指せるプログラミング言語でもあります。
ここをチェック!プログラミング言語の選び方

ここからは、フリーランスエンジニアを目指す際のプログラミング言語の選び方を紹介します。将来的に長くフリーランスとして活躍できる言語を選択するためにも、以下のポイントをおさえておきましょう。
目指すべきエンジニア像を明確にする
まず、フリーランスエンジニアとして、「何がしたいのか」や「自分がどのような人材になりたいのか」「どのような働き方を目指したいのか」を明確にしましょう。
「なんとなくこの言語が良さそう」という考えだけで選ぶと、のちのち思っていたのとは違った・・・と挫折する可能性が高まるため、注意が必要です。それぞれのプログラミング言語の特徴を把握し、どのようなフリーランスエンジニアになりたいのかを考えてみましょう。
学習ハードルを確認する
プログラミング言語によって難易度はさまざまです。まったくの初心者のうちに難しい言語を選んでしまうと、理解できないことが多くエラーが解決できないなど、モチベーション低下に繋がりかねません。
そのため、「フリーランスエンジニアとしてやりたいこと」と同時に学習ハードルのあまり高くない言語を選ぶことも大切です。
募集されている案件数を確認する
求人サイトや転職サイト、フリーランスエージェントで、これから学ぼうとするプログラミング言語の案件数を確認してみましょう。
案件数の多い言語であれば「たくさん仕事がある」といえますし、そうでなければ将来性のある言語に変更するほうがよいかもしれません。
また、フリーランスエンジニアになると「案件の単価」が収入に直結するため、効率よく稼ぎたい人は高単価案件が多い言語を選ぶとよいでしょう。
フリーランスエンジニアの案件探しは『Bizlink』

フリーランスエンジニアのように「個人で稼ぐ」という働き方をする場合、いかに効率よく収入をあげられるかが重要になります。案件の単価はジャンルや難易度によってさまざまですが、安ければ安いほど労働時間のわりに収入は増えません。
そのため、実務経験をしっかりと積んでスキルを磨き、高単価案件を獲得できるエンジニアを目指しましょう。フリーランスエージェントの『Bizlink』では、東京を中心とする急成長ベンチャーや大手企業など、高単価な案件を多数保有しています。
個人では獲得できないような案件も多く、「常駐・フルリモート・週3日」など、希望の働き方に合わせた案件探しができます。案件の紹介や企業との条件交渉は専任のキャリアアドバイザーがおこなってくれるため、営業が苦手なエンジニアにもおすすめです。
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まとめ
フリーランスエンジニアを目指す際、どの言語を選ぶかによって働き方も年収も変わります。そのため、それぞれの言語の特徴を把握したうえで、目指したいエンジニア像を考えてみましょう。
今回紹介したプログラミング言語は、2023年で人気の高いものとなっています。これからフリーランスエンジニアを目指す人は、言語選びの参考にしてみてください。
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