会社員よりも自由な働き方ができることから、「フリーランスエンジニアを目指したい」と考えている人も多いと思います。しかし、フリーランスとして活躍するには、ある程度の技術力がなければ案件を獲得できません。
また、必要なスキルや心構えがなければ、フリーランスになってから後悔する可能性もあります。本記事では、フリーランスエンジニアに必要な技術力や、必要なスキルについて解説します。
技術力不足でフリーランスエンジニアになるとどのようなことが生じるのかについても紹介しているので、これからフリーランスエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
フリーランスエンジニアに必要な技術力とは

近年では、多くの企業がWeb制作や自社サービスの開発に力を入れています。そのため、必要な業務のみ依頼できるフリーランスエンジニアの需要がますます高まってきています。
企業が求めるのは、問題なく業務に取り組める技術力を持っているエンジニアです。「案件を獲得する」ということだけでいえば、実務経験が2〜3年ほどあれば、高レベルで専門的な技術力はなくても問題ありません。
なぜなら、一口にフリーランスエンジニアの案件といっても、求められるスキルやレベルはさまざまで、業務に対応できる技術力さえあれば収入を得ることができるからです。
一般的な目安として、以下の項目が最低限の技術力と考えるとよいでしょう。
- ITに関する基本的な知識
- 仕様書やリファレンスを理解する読解力
- 仕様書に通りに実装するスキル
あらゆる業界でIT技術が必要とされる昨今、ITエンジニアの人材不足が重要な課題となっています。そのため、会社での実務経験と最低限の技術力があれば、案件を獲得するのはそう難しいことではありません。
フリーランスエンジニアは、会社員エンジニアよりも「即戦力」を求められる立場です。少しでも多くのプロジェクトで経験を積み、技術力を高める意識を持ち続けることでフリーランスエンジニアとしての成功に近づけるでしょう。
フリーランスエンジニアが技術力を高める方法
では、フリーランスエンジニアが技術力を高めるにはどうすればよいのでしょうか?
もし今、会社員として働いているのであれば、副業のフリーランス案件を探してみましょう。
実際に自分で案件を探して参画し、報酬を受け取るという一連の流れは、副業でも本業でも変わりません。副業から始めることで本格的に独立する際の土台が独立前できているため、「案件を焦って探さなければならない」という状況を避けることもできます。
同時に書籍や学習サイトを活用したり、勉強会や交流会に参加してみたりすると、少しずつ技術力を高められるでしょう。交流会への参加は、案件の獲得につながる可能性もあるため、積極的に参加できると良いですね。
現在のIT業界の流れをみても、フリーランスにはこれまで以上に柔軟性が求められると考えられます。時代の変化が加速度的に進む今、手を動かす機会をできるだけ作りつつ、フリーランスエンジニアになる準備を進めていくのがおすすめです。
技術力不足でフリーランスエンジニアになるのは高リスク

「フリーランス」という働き方が注目される一方で、技術力不足の状態のままフリーランスエンジニアになる人がいるのも事実です。
技術力が不足している状態でフリーランスエンジニアになるのはリスクが高く、おすすめできません。
とくに開発言語の幅が少ない人や現場での経験が少ない人は、最初は副業で案件を獲得できたとしても、いざフリーランスになった後で苦労する可能性があります。どのようなリスクがあるのか、事前に知っておきましょう。
低単価・悪条件の案件しか獲得できない
技術不足でフリーランスになると、低単価や悪条件の案件しか獲得できない可能性が高いです。というもの、フリーランスは会社員以上にスキルが重視される働き方のため、高単価・好条件の案件を獲得するには相応の技術力が必要となるからです。
低単価や悪条件の案件ばかり受注していると、「収入を安定させるため」といくつもの案件を抱えざるを得なくなります。そうなると寝る間を惜しんで働いたり、休みが十分に取れなくなったりと、想像していた自由な働き方とは程遠くなってしまうでしょう。最悪の場合、体調を崩してしまって仕事どころではなくなるかもしれません。
スキルの向上が困難になる
上記の内容にも関連しますが、技術力不足のままフリーランスエンジニアになると、目の前の業務をこなすことに精一杯になり、学習に使える時間がなくなってしまします。従って、スキルの向上が難しくなります。
獲得できる案件の単価が低いとどうしても多くの案件をこなさなければならず、時間的なゆとりが作りづらくなります。しかし、フリーランスとして効率よく収入を伸ばすためには、高単価案件の獲得は避けられない要素です。
長くフリーランスエンジニアとして働くためにも、受注した案件に取り組みつつスキルを磨く時間を作るなど、常にスキルアップするための環境づくりが大切です。
信頼低下につながる
フリーランスエンジニアは、クライアントが求めるもの以上の成果を出さなければなりません。「業務をやり遂げることができない」「要望通りの成果を出せない」という場合の多くは、技術力が足りないことに起因します。
技術力がないことが理由で業務を遂行できないエンジニアがいれば、クライアントはどのように感じるでしょうか?おそらく、そのエンジニアには「もう二度と依頼したくない」と考えるでしょう。
また、技術力不足のフリーランスが増えると、業界全体でのフリーランスの印象を下げることにも繋がりかねません。フリーランスは企業にとってもフリーランス本人にとっても都合の良い働き方ではあるものの、お互いにリスクがあることを理解して信用を失わないように努力を続けることが大切です。
技術力だけじゃない?!フリーランスエンジニアに必要な5つのスキル

フリーランスエンジニアとして活躍するには、技術力以外にも必要なスキルがあります。ここでは、技術力以外に求められる最低限のスキルを5つ紹介します。
営業スキル
会社員エンジニアの場合は会社側から割り振られた仕事に取り組むことになりますが、フリーランスになると自ら仕事を取りに行かなくてはなりません。そのため、自分で案件を獲得するための「営業スキル」が必要になります。
自ら直接企業に営業をして案件を獲得できる人なら良いものの、スキルのアピールや条件交渉を苦手とするフリーランスエンジニアは少なくありません。そうは言っても、案件を獲得できなければ収入が得られないので、「営業する覚悟は必要」と考えておきましょう。
営業力に自信がない人や、業界に精通している人のアドバイスを受けながら案件を探したい人は、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。エージェントを複数活用することで、自ら営業をしなくても自分の希望に合った案件を紹介してもらえます。
セルフマネジメントスキル
フリーランスエンジニアの業務はリモートで対応できるものも多くあり、「好きな場所で好きな時間に働きたい」と考えている人もいるでしょう。ここで気をつけたいのが、生活習慣やスケジュールの立て方です。
とくに請負契約の場合は、働く時間やタイミングが自分で決められるため、昼夜逆転したりスケジュール通りに進まなかったりと、生活リズムが崩れやすくなります。生活リズムが崩れると健康や精神に影響することもあるので注意しなければなりません。
そのため、自分自身を管理して良い状態を保つためのエルフマネジメントスキルも必須といえるでしょう。
セルフブランディングスキル
近年、さまざまなところで耳にする「セルフブランディング」ですが、フリーランスとして働くのであれば、自分自身をブランド化するスキルを身につけておきたいものです。
もっとも手軽に始められるセルフブランディングは、SNSなどの媒体で発信することです。発信力を身につけて認知度を高めれば、SNS経由で仕事の声がかかることもあるでしょう。
ただし、ネガティブな発言や誰かの悪口を書き込んだりすると、イメージが悪くなってしまいます。SNSで発信する目的をしっかりと持ち、宣伝用のツールとして有効活用しましょう。
どのようなアカウント作りをすれば良いのかわからない場合は、SNSをうまく活用しているフリーランスエンジニアのアカウントを複数見比べて、研究してみてください。自ずと共通点が出てきて、自分でどのような発信をすればフォロワーがついてくるのかが分かるようになるはずです。
信頼関係を構築する心構え
フリーランスはクライアントからの信用を失うと、継続的に案件をもらうことができなくなります。それどころか、狭い業界であれば「あの人は使えないからやめたほうがいい」といわれてしまう可能性もあります。そうなってしまうと、どこからも案件をもらえなくなり、苦労するのは周知の事実です。
そのため、ただ単に「案件を獲得できればOK」という考えではなく、クライアントが求めるもの以上の成果をだす気持ちを持つことが大切です。求める以上の成果を出せば信頼はグッと上昇し、そのような信頼関係があれば、「また次もお願いします」という声もかかりやすくなります。その結果、営業をしなくても継続的に案件が入ってきて、収入源を確保しやすくなります。
事務の知識
フリーランスエンジニアになると、事務作業や公的手続きも自分でおこなう必要があります。というのも、会社員であれば会社側で年末調整をおこない税金や源泉徴収額などを算定しますが、フリーランスは納税者である本人が確定申告して所得税額を算定しなければならないからです。
これまで会社員として働いていた多くの人は確定申告をしたことがないと思いますが、フリーランスエンジニアを本業として事業で利益をあげる場合は、確定申告が必須となります。
「税金のことが全くわからない」という人は、書籍やインターネットを使って最低限の知識を身につけておきましょう。また、退職後の社会保険などの変更手続きも忘れないようにしましょう。
以下の記事では、フリーランスエンジニアにおすすめの書籍を紹介しています。
エンジニアに限らず、全てのフリーランスに共通する書籍も紹介していますので、これからフリーランスを目指す人はぜひ目を通しておいてください。
技術力不足でもフリーランスエンジニアとして活躍できる人の特徴

必要な技術力を身につけることはフリーランスとしての最低条件といえますが、すべての人が高いレベルの技術力を備えてから独立している訳ではありません。では、技術力不足でフリーランスエンジニアとして活躍できる人には、どのような特徴があるのでしょうか。
技術力不足でもフリーランスエンジニアとして活躍できる人の主な特徴には、以下の5つが挙げられます。
- 臨機応変に対応する能力が高い
- 責任感が強い
- 学習への意欲が非常に高い
- コミュニケーション能力に長けている
- 「成功したい」という気持ちが強い
開発現場ではトラブルが生じることも多く、すべてが計画通りに進むとは限りません。納期や仕様の変更などに柔軟に対応できる臨機応変な能力は、フリーランスに限らずどのプロジェクトにも求められるものです。
また、常に学習する意欲があればエンジニアとして成長し続けられますし、コミュニケーション能力が高ければ多少スキルに乏しくてもクライアントと良好な関係を築きやすくなります。
そして何より大切なのが、「フリーランスとして絶対に成功したい」という強い気持ちです。技術力をカバーするほどの強い気持ちがあれば、必ずエンジニアとして成長できるはずです。
まずは目標を決めてスキルアップに励み、同時に副業案件などをこなしながら技術力を高めていきましょう。
高単価案件が豊富なフリーランスエージェントは『Bizlink』

フリーランスエンジニアが高単価案件を獲得するには、技術力以外に「高単価案件がある場所」で探すことが重要です。とくにフリーランスになりたての場合は低単価からスタートする人も多く、将来への不安を感じることも少なくありません。
フリーランスエージェントの『Bizlink』では高単価案件を中心に扱っているため、「収入を安定させたい」「今より年収アップしたい」というエンジニアにもおすすめです。
プログラマーをはじめ、システムエンジニア・デザイナー・PM/PMO・コンサルタントなどの幅広い職種の案件があるので、キャリアアップしながら働けるのも魅力です。登録は無料で、登録者限定の非公開案件も多く保有しています。ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
フリーランスエンジニアには、必ずしも高い技術力が求められる訳ではありません。しかし、専門的かつ高単価な案件を獲得するには、業務を問題なくこなせる技術力は必須です。
実務経験が2〜3年程度あれば案件を獲得することは十分可能なので、副業としてフリーランス活動を始めてみるのもよいでしょう。後悔しないように、フリーランスになる前にしっかりと準備を進めていきましょう。
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