フリーランスエンジニアは自分で働く時間を決められる一方で、「時間管理ができない」と悩む人も少なくありません。働き方が自由に決められるということは、すべて自己管理しなければならないということでもあります。
時間がなければ焦って業務に取り組むものの、納期に余裕があれば「また明日でいいか」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、フリーランスエンジニアとして効率よく稼ぎ、自由な時間を心から楽しむためには、時間管理は欠かせない要素となります。
本記事では、フリーランスエンジニアの時間管理について、具体的な方法や失敗しない秘訣、時間管理に使える便利なアプリを紹介します。まずは、なぜ時間管理が重要なのか、その理由からみていきましょう。
Contents
フリーランスエンジニアにとって時間管理が重要な理由

フリーランスエンジニアの働き方には、企業のオフィスに出勤する「常駐型」と「在宅型」の2つにわけられます。このうち「在宅型」は、案件にはよるものの、比較的自由に働く時間を決められるという大きなメリットがあります。
しかし、労働時間が定められていないことにより、気分で仕事をしたりプライベートとの境目がなくなったりすると、効率が悪くなりパフォーマンスの低下につながることも。
他にも、誰からも監視されず1人で働くことによって緊張感がなくなり、集中力が続かない人もいるかもしれません。フリーランスエンジニアは案件の単価や数が収入に直結するため、時間管理ができず仕事の効率が悪くなれば、収入が減る可能性も十分あります。
せっかく『フリーランス』という自由な働き方をしているのだからこそ、時間をコントロールしてメリハリのある生活を心がけましょう。
時間管理には多くのメリットがある
フリーランスエンジニアが時間管理を意識すると、以下のようなメリットが得られるようになります。
- 作業効率アップ
- 仕事のクオリティ向上
- 収入アップ
- スキルアップ
- プライベートの充実
時間を意識することで作業を段取りよくこなせるようになったり、業務外の時間が増えてスキル習得のための時間を作りやすくなったります。新しいスキルの習得やスキルの見直しは、長くフリーランスエンジニアとして働き続けるためには必須事項です。
また、作業効率が良くなることによってプライベートの時間も取りやすくなるので、仕事に対するモチベーションが上がり、結果、クオリティ向上にもつながるでしょう。
時間管理しないことで生じるリスクとは
時間管理をせずに毎日を過ごしていると、まだ先だと思っていた納期が直前に迫り焦って業務に取り組んだり、納期を過ぎてしまったりする可能性があります。
当然ながら、決まった納期までに成果を提出できない場合には、クライアントからの信頼低下につながります。フリーランスエンジニアにとって、クライアントとの信頼構築は非常に重要です。
どのようなプロジェクトに参画するとしても、信頼できないフリーランスエンジニアに次なる仕事の依頼がくることはありません。
また、時間管理ができないことで作業効率が落ちると、長時間労働になりがちです。昼夜逆転や休みが取れないなどの状況になると、心身ともに疲れやすくなり悪循環に陥ることもあります。
フリーランスエンジニアの時間管理術

ここからは、すぐに実践できる具体的な時間管理方法を紹介します。必ずしもすべて実施する必要はありませんが、まずは試してみて続けられそうなものを探してみましょう。
スケジュールを立てる
まずは、1日のスケジュールを考えましょう。何時から仕事を開始して、何時に終わるのかを決めておくだけでも、集中して業務に取り組みやすくなります。
1日のスケジュールは人によって異なりますが、以下に一例を挙げてみます。
- 8:00 起床、朝食
- 9:00 メールの確認
- 10:00 業務開始(打ち合わせ含む)
- 12:00 お昼休憩
- 13:00 業務開始
- 18:00 業務終了
- 19:00 夕食
- 20:00 入浴
- 21:00 プライベートタイム
- 24:00 就寝
上記は基本的な内容のみを記載したものですが、さらに詳しく「どの案件を何時〜何時に取り組む」と決めておくと尚良いです。また、お昼休憩時や業務を終えたあとの夕方の時間に、ウォーキングやランニングなどで体を動かすのもよいでしょう。
ルーティンは人によって異なるので、組みやすいスケジュールを考えてみましょう。自分に合ったスケジュールを組むのことが、ストレスなく生活していく秘訣となります。
自分が集中できる時間を把握する
一般的に「朝は脳のゴールデンタイム」といわれ、目覚めてから3時間いないがもっとも脳がよく働くと言われています。しかし、実際は人によって集中できる時間帯は異なります。
そのため、朝に集中力が高まると感じる人は午前中に頭をつかう作業を取り入れ、午後のほうが集中できる人は昼食後に思考力が必要な作業をするのがよいでしょう。
集中できる時間帯を把握することは生産性向上に役立つため、どの時間帯がもっとも集中できるのかを一度意識してみましょう。
ポモドーロ・テクニックを活用する
集中力が持続せず悩んでいる人に有効なのが、「ポモドーロ・テクニック」です。ポモドーロ・テクニックは「25分作業したら5分休む」という手法で、25分ごとに小休憩をはさむことで作業中の集中力アップに期待できます。
ポモドーロ・テクニックの具体的な方法は次のとおりです。
- タイマーを25分にセットして作業開始
- タイマーがなったら5分休憩
- 1と2を4回繰り返す
上記の方法で作業すると、トータルで2時間となります。25分+5分を4回繰り返したら、少し長めの30分休憩を取りましょう。頭がすっきりして、次の作業にスムーズに取り組めるはずです。
Youtubeなどでもポモドーロ・テクニックのための動画が上がっているので、気になる人はぜひ利用してみてください。
一週間のうち1〜2日は休日にする
一週間のスケジュールを考える際、できれば1〜2日は仕事をしない休日を作りましょう。休日を作ることでリフレッシュでき、仕事へのモチベーションを保ちやすくなります。
休みがない状態で働き続けると、疲れが溜まり、やる気や集中力の低下につながります。会社員と同じように、一週間のなかのどこかで休みをとり、日々規則正しい生活を心がけることが大切です。
時間管理ツールを使う
作業時間を計測して保存しておける「時間管理ツール」の活用もおすすめです。時間管理ツールではタスクに対する作業時間が計測できるため、「どの作業に時間がかかっているのか」が明確になり、業務効率を改善しやすくなります。
具体的な時間管理ツールはのちほど紹介しますが、どれもスマホやPCにダウンロードするだけで使えるため、使いやすいツールやアプリを探してみましょう。
フリーランスエンジニアの時間管理のコツ6つ

ここからは、さらに時間管理の具体的なコツを6つ紹介します。時間の使い方についてしっかり考えておくことで、仕事とプライベートのメリハリがつけやすくなります。
無理のないスケジュールを立てるためにも重要なポイントとなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目標の月収を設定する
まず、目標とする月収を決めてみましょう。月収いくらを目指すのかによって、単価いくらの案件をどの程度の時間でこなすべきかがみえてきます。
また、目標月収を設定することで目指すべきエンジニア像が明確になるなど、時間管理以外にもよい効果をもたらします。
タスクの優先順位を考える
業務を細分化して、タスクの優先順位を考えてみましょう。どのような業務でも、早く手をつけるべきものとそうでないものと、いくつか分類できるはずです。
また、「これをやらないと次に進めない」など、先にやるべきことが明確な場合も優先すべきタスクといえるでしょう。業務に取りかかる前にタスクの優先順位を整理しておくことで、業務がどこまで進んだのかなどの管理もしやすくなります。
時給を意識する
目標月収に対して、希望する稼働時間では時給いくらになるのかを計算してみましょう。時給が明確になることで、「この1時間は〇〇円稼いでいる」という意識が芽生えやすくなります。
その結果、自然と無駄な作業に時間をかける、予定とは違う作業をしてしまうという状況を減らせるようになります。ちょっとした意識の持ち方ですが、意外と効果的なのでぜひ試してみてください。
自分の業務と外注する業務を区別する
案件によっては、請け負った業務の一部を外注化する方がよいこともあるかもしれません。自分だけでは対応できない業務量や、作業時間のわりに報酬に結びつかない作業など、外注が必要なケースはさまざまです。
自分で対応すべき業務のほかに、外注できる業務がないかを考えてみましょう。ただし、案件によっては外注不可の契約であったり報酬に見合わない場合もあったりするので、外注を検討する際は注意する必要があります。
立てたスケジュールや目標を振り返る
最初に立てたスケジュールが、自分にとってのベストとは限りません。そのため、一週間スケジュール通りに過ごしたあとは、その一週間を振り返ってみましょう。
振り返りをおこなうことで、より効率化できそうな部分や外注に任せられる作業などが見えてくるかもしれません。また、目標とスケジュールの立て方が自分に合致しているのかの答えあわせにもなるでしょう。
時間管理に便利なツール・アプリ3選

ここからは、時間管理に便利なツールやアプリを5つ紹介します。時間管理ツール・アプリで作業内容や取り組んだ時間を保存しておくと振り返りやすくなるため、ぜひ有効に活用しましょう。
Toggl Track
「Toggl Track」は、無料で使える時間管理アプリです。タスクの項目を入力し、開始時間と終了時間を押すだけで作業時間が計測され、レポートとして保存されます。
操作がシンプルで使いやすく、無料プランでもタスク・プロジェクト数を無制限に利用できます。複数デバイス間でのデータ同期や、GoogleカレンダーやSlack、Gmailなど外部ツールとの連携も可能です。
TIME HACKER
「TIME HACKER」は、iPhone用の時間管理アプリです。「食事」「睡眠」「スマホ」などあらかじめ搭載されているカテゴリー以外にも、自由に項目を追加できます。
アイコンを選択するだけなので操作性が高く、登録した時間は自動でグラフ化してくれるので、生活の中で改善すべき部分が把握しやすくなります。開発者は日本人のため日本語に対応しており、すべての機能が無料で使えるのも嬉しいポイントです。
https://apps.apple.com/jp/app/
Lifebear
「Lifebear」は、カレンダーとToDo、ノート、日記を一括で管理できるアプリです。メモやリスト作成だけでなく画像も保存できるので、仕事だけでなくプライベートの思い出も併せて記録できます。
カレンダー機能はToDoや日記とも連携しているため、振り返りにも便利。スタンプやきせかえテーマが豊富で、楽しみながらカスタマイズできるのも魅力です。ほとんどの機能は無料で使えますが、より高性能な機能を求める方向けに有料プランも用意されています。
フリーランスエンジニアが時間を有効に使うなら『Bizlink』

フリーランスエンジニアとって時間管理は重要なものですが、注意したい点は「単価の低い案件ばかり請けていても、労働時間のわりに収入が上がらない」ということです。
短い時間で効率よく稼ぐには、1案件あたりの単価をあげるしかありません。もちろん単価の高い案件には相応のスキルが求められますが、「自分には実力がないのでは?」と思っている人でも、チャレンジしてみると意外と問題なくこなせるケースもあります。
フリーランスエージェントの『Bizlink』では、フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニア、SE、PG、コンサルタント、デザイナーなど、幅広い職種の高単価案件を豊富に扱っています。
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まとめ
フリーランスエンジニアにとっての時間管理は、QOL(生活の質)の向上にも深く関わる重要なものです。時間を管理することで仕事とプライベートのメリハリがつき、効率アップに繋がります。
本記事で紹介した時間管理ツールを使えば、視覚的に時間の使い方が把握できるようになり、改善すべき部分が見つけやすくなるはずです。これまで時間管理を意識せずに過ごしてきた人は、この機会にぜひ目標月収を決めて、日々の時間の使い方を見直してみましょう。
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