地方への移住を検討しているITエンジニアのなかには、京都を候補地に考えている人もいるのではないでしょうか?
京都には任天堂や京セラ、オムロンなど日本を代表する企業がありますが、近年では、さまざまなメガベンチャーが拠点を京都に移しています。
そこで今回はUターン・Iターンを含む移住先として、京都を候補地に考えているITエンジニアに向けて、京都での仕事探しや働き方について紹介します。
京都府の地域情報・求人情報・エンジニアコミュニティなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Contents
京都府の魅力とは?

もともと京都は学生が多いわりにIT系の就職先は豊富ではありませんでしたが、京都市内へのIT系企業誘致が成功し、開発拠点の移設やオフィスの新設が進んでいます。
その筆頭ともいえるのがサイバーエージェントやLINE、Sansan、マネーフォワード傘下のスマートキャンプなど。その他のベンチャー企業も開発拠点を京都に設置するとともに、各企業が積極的にITエンジニアを募集しています。
そんな京都市は、世界の高所得者層を対象にした「世界でもっとも魅力的な大都市ランキング」2020年で1位を獲得するなど、国内外問わず人気の高い都市。
街のあちこちにある神社仏閣や京町家など、日本の歴史や文化に触れられる貴重な地域でもあります。風情ある街並みや桜並木がきれいな鴨川、紅葉観光で人気の嵐山など、みどころはたくさん。
とくに京都市内は比較的コンパクトな街なので、住む場所によっては自転車があれば生活圏内の移動は十分。JRやバス、地下鉄などの公共機関も発達しているため、移動手段に困ることはないでしょう。
ただ、京都市内は比較的物価が高いとされており、地域や駅までの距離、部屋数によって家賃は大きく異なります。以下に、京都市内の家賃相場をまとめました。
- 1R・1K・1DK:4〜6万円台
- 1LDK・2K・2DK:7〜11万円台
- 2LDK・3K・3DK:8〜15万円台
- 3LDK・4K・4LDK:9〜17万円台
(参考:LIFULL HOME’S)
上記は京都市内のみの家賃相場ですが、京都市の隣に位置する亀岡市や向日市、南丹市では家賃がぐっと落ち着きます。
京都府のITエンジニアの平均年収

ここでは、京都府のITエンジニアの平均年収を紹介します。以下は、政府が発表しているデータのなかから、2019年の京都府のシステムエンジニア(SE)とプログラマーの平均年齢・平均月収・平均賞与(ボーナス)・年収などをまとめた表です。
平均年齢 | 勤続年数 | 労働時間 | 平均月収 | 平均賞与 | 平均年収 | |
システムエンジニア | 38.5歳 | 11.7年 | 171時間 | 35万1900円 | 90万5600円 | 512万8400円 |
プログラマー | 35.1歳 | 6.2年 | 184時間 | 34万4400円 | 74万2800円 | 487万5600円 |
(参考:e-Stat 賃金構造基本統計調査)
同調査によると全国の平均年収は568万9000円となっており、京都府は若干下回る結果となっています。ずば抜けて年収が高いわけではありませんが、全国的にみると比較的上位に位置します。
また、京都府に本社をおく大手企業の平均年収は、全国的に有名な「株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション」が1,010万円で、京都府内の企業でもっとも高年収とされており、2位が任天堂株式会社の平均年収912.6万円となっています。(参考:京都府の平均年収ランキング)
株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーションは、自動車バッテリーなどの電池や電気機器の開発や製造をおこなっている会社ですが、社内SEを募集していることもあるので、高収入を狙いたい人はチェックしてみるとよいでしょう。
また、京都府では、UIJターン移住の対象者に向けて、単身60万円、2人以上の世帯で100万円を上限に支援金を支給する「京都府移住支援金」制度を設けています。
対象者は東京23区から京都府内の対象市町村へ移住する人で、対象求人への応募と就業が条件となっていますが、「現在の勤め先のテレワーク移住」や「起業した場合」にも支援金の受け取り対象となるケースがあります。
対象者となる人は、活用を検討してみるとよいでしょう。京都府移住支援金の詳細はこちらからご確認ください。
京都で東京の案件を獲得!フリーランスエンジニアという選択肢

京都への移住の際に、正社員エンジニアからフリーランスエンジニアへと独立する選択肢もあります。
とくに、この数年京都ではIT系企業の誘致が進んでいることもあり、移住を検討しているエンジニアにとって追い風ともいえる流れとなっています。
また、近年政府が推奨するテレワークへの移行を受けて、これまでのオフィス業務からリモートへの体制を整えている企業も多くあります。リモート対応している企業のなかには、「必ずしも本社の近くにいる必要はない」と考えているケースも少なくありません。
フリーランスエンジニアは正社員エンジニアに比べて収入が不安定ではありますが、これまでの実績や十分なスキルがあれば、東京に本社をおく企業のフルリモート案件を獲得することも可能です。
フルリモートのフリーランスエンジニアになれば、業務時間や場所を自由に決められるため、正社員時代よりも柔軟な働き方ができるのが魅力。自分で仕事量や内容をコントロールできるため、京都の街をさらに楽しむこともできるでしょう。
フリーランスエンジニアに興味がある方は、こちらの記事も参考にしてください。
ITエンジニアが京都に住みながら仕事を探す方法

京都でITエンジニアが仕事を探す方法はいくつかありますが、ここでは代表的な方法として以下の3つを紹介します。
- 求人サイトで探す
- エージェントに登録する
- 元同僚や知人の紹介を受ける
U・Iターンでの移住で仕事探しに悩むことがないように、仕事の探し方を事前にしっかりチェックしておきましょう。
※データは2022年6月時点
求人サイトで探す
まずは求人サイトで探す方法です。「京都 ITエンジニア 転職」などで検索すると、多くの求人サイトがヒットしますが、ここではその中から求人サイトを2つ紹介します。
doda・・dodaは日本最大級の転職情報サイトで、幅広い業種と職種に対応しています。SE・インフラエンジニア・Webエンジニアなどの求人は1,000件以上で、なかには引っ越し費用を負担してくれる企業からの求人もあります。
登録されている求人の多くは京都市内ですが、向日市や長岡京市など近隣の企業の募集も多数掲載されています。
マイナビ転職(エンジニア求人サーチ)・・マイナビ転職のなかでも、「エンジニア求人サーチ」はエンジニア専門の求人サイトです。エンジニアならではの条件から、希望の求人を探せるのが魅力。
ITエンジニアの求人数は1,000件以上あり、姉妹サイトのマイナビ転職エージェントの求人情報もまとめて検索できるため、転職エージェントを利用したい人におすすめです。
転職エージェントに登録する
京都への移住と転職を同時におこなう場合、さまざまな不安を感じるものです。「どのように進めていけばよいかわからない……」という方におすすめなのが、転職エージェントを利用すること。
転職エージェントを利用することで、遠方の仕事探しの相談ができるので、1人で動くよりも効率よく転職活動できます。
以下に、京都で仕事探しをする際におすすめの転職エージェントを紹介します。
コトコト・・コトコトは、京都勤務に特化した転職エージェントです。京都の求人情報のみを扱っているため、効率よく仕事を探すことができます。
常時750〜850社の企業との取引があり、そのうちの60〜70%は大手転職エージェントが保有していない独占求人とのこと。U・Iターン転職相談も可能で、東京での面談もおこなっています。
リクルートエージェント・・業界最大級のリクルートエージェントも、京都のITエンジニア求人をたくさん扱っています。一般に公開されていない「非公開案件」は10万件以上で、保有求人数・転職支援実績ともに国内No.1。実績豊富なアドバイザーからスキルや希望に沿った求人が提案してもらえます。
リクルートエージェントではIT・クリエイティブ系の求人を多く保有しているとともに、20代〜50代までの幅広い年代に対応。求人探しから内定後の手続きまでサポートしています。
元同僚や友人つながりで探す
現在の職場の同僚、もしくはITエンジニアつながりで、転職先の候補となりそうな企業がないか周囲に聞いてみるのもよいでしょう。運がよければ、紹介してもらえる可能性があります。
また、フリーランスエンジニアとして独立する場合も、参画できるプロジェクトがないか声をかけておくとよいかもしれません。転職や独立のタイミングで企業を紹介してもらえるかどうかは、スキルや実績の有無はもちろんですが、周囲との信頼関係が築けているかどうかも大きく関わります。
日頃から周りとコミュニケーションをとり、「この人なら信頼できるから、紹介してあげよう」と思ってもらえる人になることが大切です。
京都のエンジニアコミュニティをご紹介

ここからは、京都のエンジニアコミュニティを紹介します。常に最新の情報を入手するためにも、新しいつながり作りの参考にしてください。
京都プログラミング研究室・・駆け出しエンジニアからベテランエンジニアまで、約50名のメンバーが参加するエンジニアコミュニティです。もくもく会や勉強会、交流会などをおこなっており、初めてでも入りやすいコミュニティとなっています。
勉強会はLTあり/なしの両方を実施しているため、どの程度交流したいかで参加イベントをを決めるとよいでしょう。開催日は不定期となっていますが、おもに月1回ペースで実施しています。
GDG Kyoto・・GDG(Google Developer Group)の京都コミュニティです。GDG主催イベントにまつわる情報共有や振り返り、HTML5やUI/UXデザインを含むテクノロジーに関するコミュニティとなっています。イベントの開催は月に1回程度で、Compass、Twitter、Facebookにてイベント告知をおこなっています。
Kyo-working|京ワーキング・・Kyo-workingは、新しいワークライフスタイルを提案し、企業誘致を推進するプロジェクトです。エンジニアに限定したコミュニティではありませんが、「京都で暮らして、京都から働く」をコンセプトに、イベント情報や補助金制度について掲載しています。IT系の企業誘致に関する活動なども発信しているため、チェックしておくとよいでしょう。
京都に移住してフリーランスエンジニアとして働くならBizlink

「フリーランスエンジニア」と聞くと、ハードルが高そうなイメージをもつ人もいるかもしれません。確かに営業が苦手なITエンジニアの場合、案件を獲得するのは難しく感じることもあるでしょう。
そのような人におすすめなのが、フリーランスエンジニアに特化したエージェントです。フリーランスエンジニアに特化したエージェントを利用することで、好条件の案件の紹介が受けられて、収入が安定しやすくなります。
フリーランスエージェントのBizlinkでは、可能な限り中間マージンをカットする仕組みを構築しているため、スキルさえあれば高単価の案件を獲得することも十分可能です。
また、フロントエンジニアやサーバーエンジニア、SE、PG、デザイナー、コンサルタントなどの幅広い職種の案件を扱っており、専任のアドバイザーとキャリア相談しながら案件を探せるのも魅力。
東京の企業のフルリモート案件を多く取り扱っているので「都心から離れたときに仕事が見つかるか不安」という人にもおすすめです。
無料登録はこちらから、必要事項を入力するだけでOKです。多数の非公開案件を保有しているので、登録して条件の良い案件紹介を受けてみてください。
まとめ
今回は、京都のエンジニア転職・移住での仕事探しや働き方について紹介しました。学生が多い京都では、IT人材を積極的に採用したいという狙いがありますが、この流れは転職希望者にも該当するものです。
また、移住のタイミングでフリーランスとして独立する選択肢を検討してみるのもよいでしょう。この数年で常駐からテレワークに移行している企業が増え、東京のクライアントの案件を京都で受けるということも可能です。どのような働き方を選ぶのかを事前にしっかりと検討し、移住前に転職先や案件を確保しておきましょう。
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