プロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は?市場価値を高めるために必要な要素

プロジェクトを成功に導くための役割を担う「プロジェクトマネージャー」。

責任ある立場であるがゆえにやりがいも大きく、将来的なキャリアとしてプロジェクトマネージャーを目指してみたいと考えているエンジニアも多いと思います。

さらに、「プロジェクトマネージャーになったら、年収はいくらくらいになるのか?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、プロジェクトマネージャーの平均年収や案件例、必要なスキルを紹介します。

また、市場価値の高いプロジェクトマネージャーになるために必要な要素も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

そもそもプロジェクトマネージャー(PM)とは?

プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクト全体の責任者として幅広い角度からマネジメントする職種のことを指します。

具体的な仕事内容はのちほど紹介しますが、プロジェクト管理の3つの要素といわれる「QCD*」を最終目標として掲げ、これらを達成するためにコントロールするのがおもな役割となります。(OCDとは、Quality:品質、Cost:原価、Delivery:納期 のこと)

また、プロジェクトのチームメンバー以外にも、ステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーションや良好な関係の構築なども、プロジェクトマネージャーの役割です。

プロジェクトマネージャーの業務範囲は幅広くありますが、具体的な業務は企業や案件によって異なるため、明確な定義はありません

仕事内容

PMの仕事範囲は多岐に渡りますが、プロジェクト管理を体系化した「PMBOKProject Management Body of Knowledge)」にもとづくと、プロジェクト管理は以下の5つのプロセスに整理されます。

  • 立ち上げ
  • 計画
  • 実行
  • 監視・管理
  • 終結

この流れに沿って、それぞれのプロセスで以下のような業務をおこないます。

  • プロジェクトの企画、要件整理、計画立案
  • プロジェクトに必要な人員・リソース(資源)の確保
  • プロジェクト体制の構築
  • 品質管理
  • タスク管理
  • スケジュール管理
  • ステークホルダーとのコミュニケーション管理

具体的な仕事内容はプロジェクトによって異なりますが、対応できる幅を広げておくことが大切です。

プロジェクトリーダー(PL)との違いは?

プロジェクトマネージャーと近いポジションに「プロジェクトリーダー」があります。プロジェクトリーダーとは、その名の通りプロジェクトを管理する立場の職種です。

プロジェクトマネージャーの仕事内容に明確な定義がないというのは先述のとおりですが、プロジェクトリーダーとの境界線も曖昧であり、「ここからここまでがプロジェクトリーダーの仕事」と決まっているわけではありません。

ただし、特定の領域においてはプロジェクトリーダーは限られた範囲の責任者となることが多く、チームごとに配置されるケースも多数あります。この場合、プロジェクトリーダーは自分が割り当てられたチームのみのタスクやスケジュールを管理します。

プロダクトマネージャー(PdM)との違いは?

プロダクトマネージャーの定義もまた、企業によってさまざまですが、基本的には「プロダクト開発」のマネジメントをおこなう責任者を指します。

そのため、自社製品の開発においてユーザーに提供するプロダクトそのものに関して、要求された製品やサービスをより高品質なものに導く役割を担っています。

また、開発そのものだけでなく、「誰に」「どのような製品」を提供するかや、販売までを含めた戦略立案などもおこないます。

プロジェクトマネージャー(PM)の平均年収と案件例

プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトのチームメンバーであるエンジニアやプログラマーのマネジメントをする立場のため責任は重く、そのぶん年収も高い傾向にあります。

厚生労働省が発表している令和2年のデータによると、全国のプロジェクトマネージャーの平均年収は660.4万円とのことです。(参考:プロジェクトマネージャ(IT)

国税庁の統計調査で令和3年分の平均給与は、男性が545万円、女性が302万円となっているので、ほかの職種よりも平均年収が高いことがわかります。

(参考:令和3年分 民間給与実態統計調査

プロジェクトマネージャーは今後さらに需要が高まる職種の1つとして考えられているため、市場価値を高めることでさらなる年収アップに期待できるでしょう。

フリーランスエージェントのPM案件例

「具体的にどのような業務があるのか知りたい」という人も多いと思いますので、プロジェクトマネージャーの案件例をいくつか紹介します。

以下は、フリーランスエージェント『Bizlink』に掲載しているPM向けの案件例です。

  • 【PM/経験5年】最新プラットフォーム開発運営支援:〜80万円/月
  • 【PM】Web広告案件のPM:70万円/月
  • 【PM】接客自動化とデータ管理を実現するチャットボットSaaS:〜100万円/月

プロジェクトマージャーは幅広い業務内容を担うため、実績や実務経験が求められることも多くあります。ただ、上記案件のようにリモート・フルリモートに対応している案件も多いので、自由な働き方を目指すことも可能です。

ここではBizlinkで扱っている一部の案件を紹介しましたが、Bizlinkではほかにも多数のPM案件を扱っているので、ぜひチェックしてみてください。

プロジェクトマネージャー(PM)に必要なスキル

プロジェクトマネージャーに必要なスキルは、大きく次の2つにわけられます。

  • 携わるプロジェクトに関連するスキル
  • プロジェクト全体を管理するスキル

「マネージャー」とはいえ、クライアントへのヒアリングや要件定義、設計、テストなどをおこなうこともあるので、プロジェクトに関連する知識やテクニカルなスキルは欠かせません。

例えば、プロジェクト全体を管理する具体的なスキルには、以下のようなものがあります。

リーダーシップスキル

プロジェクトチームのメンバーを引っ張っていくためにも、リーダシップスキルが求められます。リーダーシップがないと、チームメンバーがバラバラの方向性を向いて、スムーズに業務が進められないなどのトラブルに繋がりやすくなります。

コミュニケーションスキル

イアントやチームメンバーと円滑なコミュニケーションが取れるスキルも必須です。プロジェクトマネージャーは、日々たくさんの人と関わる職種のため、コミュニケーションが苦手な人は不向きかもしれません。

予算・スケジュール管理スキル

納期までにプロジェクトを完成させるためには、最初に設定したスケジュールを守らなければなりません。プロジェクトでは予想外の事態が生じることも多くスケジュールが後ろ倒しになりがちですが、納期に間に合わせるための対策を考えることも仕事の1つです。

また、プロジェクトでは時間や予算が限られているため、リソースをいかに有効活用できるかを常に考えなければなりません。

システム開発に関する知識

より正確な要件定義には、システム開発に関する知識が欠かせません。「必要な人員やコスト」が正しく見積られているかは業界への理解度にもよるため、システム開発に関する深い知識を身につけておきましょう。

サポートスキル

プロジェクトマネージャーはメンバーを管理する立場のため、「困っている人がいれば助ける」という意識が大切です。

また、プロジェクトの進行中に何らかの問題が発生した場合には、分析・打開策を考えなければならないこともあります。予想外のことがおこっても冷静に対応できるスキルや、メンバーをサポートするためのスキルも必須といえます。

ビジネススキル

プロジェクトマネージャーはクライアントとやり取りすることも多く、ビジネスマンとしてのスキルが求められます。

相手を不快にさせない話し方や、求められている物を察する能力はもちろん、場合によっては落とし所を見つけるための「折衝力」が必要になることもあります。

市場価値の高いプロジェクトマネージャー(PM)になるには?

プロジェクトマネージャーになるには、多くの実務経験と幅広いスキル、高い能力が求められるため、人材不足になっているのが現状です。

ただし、そのぶんプロジェクトマネージャーとして業務をしっかりこなすことができれば、市場価値の高い人材になることができます。

ここでは、プロジェクトマネージャーとして市場価値を高めるために意識したい5つのポイントを紹介します。

利益を最大化させる人を目指す

プロジェクトマネージャーに課せられる役割は、ただ単に納期までに間に合わせれば良いという訳ではありません。

プロジェクトを通じて最大限の利益を生み出すことが大切で、そのためには携わるシステム開発のコスト構造を正しく把握する必要があります。

クライアント企業の提案から最新の市場動向への理解などを踏まえて、企業の利益に繋がるように予算を調整・管理できるプロジェクトマネージャーは、市場価値の高い人材になれるでしょう。

現場の視点を忘れない

プロジェクトマネージャーには、クライアントなどの「外部」とチームメンバーの「内部」の両方とうまく関わりをもつことが求められます。

クライアントへの細やかな対応は欠かせませんが、忘れないようにしたいのが現場の視点です。実際に開発現場で業務するエンジニアやプログラマーは、マネージャーにはわからない悩みを抱えていることも少なくありません。

そのため、開発現場で働くエンジニアの視点をもち、信頼獲得にも努めましょう。積極的なコミュニケーションを心がけることで、進捗の共有やストレスケア、トラブル対応などがスムーズになり、いざという時でも協力しあえる関係性を築きやすくなります。

経験値を高める

プロジェクトマネージャーの業務範囲は多岐にわたるため、高い経験値が求められることも少なくありません。たとえば「大規模案件への参画」や「AIに関するプロジェクト経験」など、アピールできる経験を積むことが大切です。

いかに場数を踏んで経験値を高めてきたかが、プロジェクトマネージャーとしての市場価値に反映されるため、さまざまなプロジェクトに携わり、対応できる幅を広げていきましょう。

フリーランスを目指す

会社内でプロジェクトマネージャーとして経験を積んだら、フリーランスを目指す方法もあります。フリーランスになると自分自身のスキルが案件獲得や収入に直結するため、「より市場価値の高い人材になろう」という意識が高まるはずです。

さらに、上を目指す意識が強いほど隙間時間を活用して勉強したり、挑戦したことのない分野にも挑戦してみたりと、精力的に行動できることもあるでしょう。

正社員として十分に実績を積んだら、フリーランスを目指してみるのも1つの手段です。

プロジェクトマネージャー(PM)のフリーランス案件を探すなら『Bizlink』

フリーランスのプロジェクトマネージャーを目指したい人におすすめなのが、「エージェントを活用する」ことです。エージェントには個人では獲得できない案件が募集されていることも多く、高単価案件を獲得できる可能性も高まります。

とくに『Bizlink』では月収100万円など、高単価のPM案件を多数扱っており、スキルや希望条件に応じたプロジェクトへの参画が可能です。

フルリモート対応の案件も紹介していますので、ぜひ以下のボタンから無料登録して案件をチェックしてみてください。

まとめ

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを成功に導くために必要な予算や人員、スケジュールなどをマネジメントします。プロジェクトの上流工程にいるため年収は高い傾向にありますが、その反面、多岐にわたる仕事内容に対応しなければなりません。

プロジェクトマネージャーに求められるスキルは多く、さらに高度なものとなりますが、実務経験やキャリアを積みながら時間をかけて目指していきましょう。

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