リモートワークが一般的になり副業を解禁する企業も増えてきていることから、副業に興味を持ちはじめたエンジニアさんもいるでしょう。「定年まで雇用されるかどうかわからない」と不安を感じる出来事も多く、本業以外の収入源を持つことで安心したいといった心理もあるかもしれません。「夢や目標のためにお金を貯めたい」という人もいるかもしれませんね。
とはいえ組織で働いていると、副業の始め方がわからない人も多いでしょう。
本記事では、エンジニアの副業案件の探し方や単価目安などを紹介します。リアルな副業事情も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Contents
エンジニアは副業しやすい?経験者の稼働時間や月収例

最初に、副業をおこなっているエンジニアのリアルな実情について紹介します。エンジニア専門のエージェント「レバテック」が副業をしているエンジニア300人を対象におこなった調査を参考に、副業事情をみていきましょう。
副業を始めた時期
まずは、すでに副業をしているエンジニア300人が副業を始めたタイミングから紹介します。もともとエンジニアは他の職種に比べて副業しやすい職種のため、これまでも活発におこなわれてきましたが、1つのポイントとなったのが『新型コロナウイルス感染症の拡大』です。
レバテックがおこなった調査によると、
- 拡大する前から副業している:63%
- 拡大後から副業を始めた:37%
という結果に。新型コロナウイルス感染症の拡大前から63%の人が副業をしていたとのこと。感染拡大後から副業を始めた人も約4割にのぼりますが、これはリモートワークが普及したことがきっかけと考えられます。
稼働日数・時間
同調査によると、1人のエンジニアがもっている案件は1社が59.7%ともっとも多く、稼働日数は週2〜3日とのこと。平日・休日のどちらも稼働するエンジニアが最多というところからも、すきま時間をうまく使って副業している人が多いことが伺えます。
また、1週間で副業に割く時間は、
- 1時間以上 3時間未満:36.0%
- 3時間以上 5時間未満:22.3%
- 5時間以上 10時間未満:16.7%
- 1時間未満:14.7%
と、「1時間以上3時間未満」がもっとも多い結果となっています。本業しながら別の案件をこなすのは難しいのか、活動量はおさえめのエンジニアが多いようです。
副業の月収
副業を始めるうえで「どの程度稼げるのか?」は気になるポイントの1つでしょう。同調査での回答結果は、以下のとおりです。
- 5万円未満:37%
- 5〜10万円未満:23.7%
- 10〜20万円未満:14.3%
- 20〜30万円未満:9.7%
- 20〜40万円未満:3.3%
- 40〜50万円未満:3.3%
- 50〜70万円未満:1.7%
上記のとおり5万円未満がもっとも多いものの、なかには50万円以上稼いでいるエンジニアも。もし本業のみで理想の年収に届いていないのであれば、副業を始めることでゆとりのある生活や将来への貯蓄がしやすくなるかもしれません。
また、副業で参画しているプロジェクトの大半はベンチャー企業の案件となっており、大手企業の副業案件を獲得している人は少ないようです。
(本調査の参考元:ITエンジニアにおける副業の実態調査(前編)
リモートで完結する案件もあり!エンジニアが副業でできる仕事

エンジニアの副業案件には、さまざまな種類があります。一般的なイメージである「システム開発」を始め、以下のような種類の案件も多く見受けられます。
それぞれの案件によって単価や業務内容が異なるため、希望月収や興味の湧くものから選ぶとよいでしょう。以下で、リモート可能なエンジニア副業の種類を紹介します。
システム開発案件
すでに稼働しているシステム、もしくは新しくシステムを作るプロジェクトに参画する案件です。フリーランスエージェントでも多く募集されており、大企業の案件であれば高単価が狙える可能性も。
東京を拠点とするIT系企業からの案件以外にも、近年では地方に本社を置く企業の案件に参画するエンジニアも少なくありません。また、リモート案件であれば地方から東京の企業の案件を獲得することも可能です。
開発以外にも要件定義や設計から携わる案件や、保守・運用のみの副業案件もあります。
Webサイト・アプリ開発
WebサイトやWebアプリを開発・運用する案件も副業しやすいジャンルといえます。Web系の案件では、指示通りの仕様書やデザインに従ってコーディングするのがメイン業務。
ただし、昨今のプログラミング学習や副業ブームにより未経験からプログラマーを目指す人が増え、ライバルも多く競争率が高い傾向にあります。
技術顧問・コンサルティング
経験や専門的な知識が豊富なエンジニアであれば、コンサルティング業務の副業案件を探すのもよいでしょう。自分のスキルを活かせる案件が獲得できれば、本業では発揮できない知識やスキルも副業で役立てられます。
とくに最近では、期間限定や1回のみなどの「スポットコンサル」も注目されています。短期間のみの契約となるため、クライアント側としても低コストでコンサルが受けられる便利なサービスです。
コンサル系の案件は高単価な傾向にあるので、収入を大きく伸ばすこともできるでしょう。
ライティング・記事執筆
IT系の技術や知識を活かして、ライティング案件を獲得するのも1つの方法です。企業が求めるレベルのライティングスキルは必要ですが、専門性の高い内容の記事が書ければ継続的に受注できる可能性もあります。
一般的なライティング案件は文字単価や記事単価で報酬額が決まり、おもにクラウドソーシングで探すことができます。高い技術レベルがなくても案件を獲得しやすい反面、コンサル案件などと比べると単価が低い傾向にあります。
プログラミングスクール講師・インストラクター
人とコミュニケーションを取るのが得意であれば、講師やインストラクターにチャレンジしてみるのもよいでしょう。最近ではオンラインのプログラミングスクールも多く、リモートで対応できる案件もあります。
また、新卒エンジニア向けの研修講師・インストラクターなどの案件もあり、持っている知識をそのまま活かせるのが大きなメリット。「人の成長が見られる」という一面もあり、自分が業務に向かう際のよい刺激になるかもしれません。
エンジニアが副業案件を探す方法

エンジニアが副業案件を探す方法として代表的なのが、以下の4つです。
- クラウドソーシングを活用
- 知人からの紹介
- SNSを使って営業
- フリーランスエージェントに登録
クラウドソーシングは募集されている案件に対して応募する形式のため、取り組みやすいのが特徴。ただし案件の単価は全体的に低い傾向にあり、同じレベルのエンジニアも多く利用している場合は競争率が高くなります。
また、周りに知り合いのエンジニアがいる場合は、知人やSNS経由で案件もしくはクライアントを紹介してもらうのもよいでしょう。
本格的な案件を受注したい場合や、「副業でもしっかり稼ぎたい」というエンジニアには、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。上記で紹介した方法のなかでもっとも高単価案件を獲得できる可能性が高く、なおかつ担当者からのサポートも受けられます。
エンジニアが副業の案件例と単価目安
フリーランスエージェントの「Bizlink」で募集しているITエンジニア向けの案件例をいくつか紹介します。例えば、週2日以内の稼働からOKで検索すると、下記のような案件があります。(記事執筆時点)
- 【Python】AI技術の研究・開発案件(フルリモート):65〜75万円/月
- 【React/TypeScript】不動産系新規事業のフロントエンド開発支援(フルリモート):20万円〜80万円/月
- 【Go】BtoC向けアスリート応援プラットフォーム新規サーバーサイドエンジニア:〜80万円/月
「副業でいくら稼げるのか?」は「いくらの単価の案件を獲得できるのか?」によって決まるといっても過言ではありません。高スキルで豊富な経験をもち、クライアントから評価される実績があるエンジニアと、駆け出しのエンジニアでは当然ながら参画できる案件に差が生まれるでしょう。
また、副業からフリーランスを目指したい人と、なんとなく副業してみたいという人では、気合いや熱量が違うかもしれません。「どの程度、副業をがんばりたいのか?」など、副業への本気度を一度しっかりと考えたうえで案件を探すことで、より自分のライフスタイルにあった案件探しができるはずです。
エンジニアが副業をするメリットとデメリット

何も考えずに副業を初めると「思っていたのと違った……。」と、後悔することになりかねません。そこで副業することのメリットとデメリットの両方を知り、正しく理解しておきましょう。
副業をするメリット
- 本業とは別の収入源が作れる
- スキルアップにつながる
- 人脈が作れる
- 自分のペースで働ける
エンジニアが副業をする大きなメリットは、収入源が増やせることでしょう。逆をいえば、本業の給料に満足している人は副業する必要はないかもしれません。
とはいえ本業とは違う業務に携わることで、新たなスキルが得られたり人脈が広がったりと、収入面以外でのメリットも多くあります。
副業のデメリット
- 自由に使える時間が減る
- 本業がおろそかになる可能性がある
副業するとどうしても避けられないのが、プライベートに割ける時間が減ることです。これまで自由に使えていた時間をどこまで副業に充てられるのかは、人によってまちまちです。
また、平日の夜や休日に副業をがんばりすぎると、睡眠不足になるなど本業への影響がでるかもしれません。メリットの多い副業とはいえ、無理しすぎるのは禁物です。
業務内容と単価、稼働時間などをしっかりと確認し、本業に支障のでない範囲内でおこないましょう。自分が勤める企業が副業OKなのかも、事前に確認する必要があります。
「副業を真剣に考えてみようかな」と思った方は、下記の記事もご覧ください。副業を始める際の注意点や、長く続けるポイントを紹介しています。
>>土日に副業したいITエンジニア必見!案件例や注意点・長く続けるポイントを紹介
エンジニアが副業案件を探すなら「Bizlink」

ある程度の経験があるエンジニアなら、副業案件を見つけることは難しくないでしょう。とはいえ、本業のかたわら副業で稼ぐのは簡単なことではありません。
一時的に大きく稼ぐよりも、長く稼ぎ続ける方が結果的に収入面でもスキル面でも得られるものが多くなります。
- どのような案件を探せばよいのかわからない
- 無理のない範囲で参画できる案件を探したい
というエンジニアにおすすめなのがBizlinkです。Bizlinkでは、週2以内の案件やスポット案件、フルリモート案件など、副業にぴったりな案件を豊富に扱っています。
また、対応言語や職種も幅広く、地方からも参画できる案件が多いのも魅力。さらに、どのエージェントを利用しても必要な手数料をできるだけカットする仕組みを構築しており、スキルや実績によっては副業でも高単価案件の獲得が可能です。
収入源を増やして貯蓄や投資に回したい人や、副業でスキルアップしたい人は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
近年では、年齢に関わらず将来への不安を感じている人が少なくありません。「今のままでよいのだろうか」「転職したいけど、失敗したくない」など、さまざまな悩みがあるでしょう。
現状をなるべく変えずに収入源を増やしてスキルアップができるという意味でも、副業は不安を解消する1つの方法と考えられます。また、副業で得た収入をもとに自己投資し、さらに稼ぐ力を身につけることもできるでしょう。
エンジニア関連の副業案件をお探しなら、ぜひBizlinkに登録して専任コンサルタントと相談してみてください。Bizlinkでは継続的な案件探しができるので、フリーランスエンジニアへのステップアップとしてもおすすめです。
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